9月定例議会では、2つの問題で質問をしました。
一つは、公共下水道料金の引き上げ提案に対して、質しました。
市提案は「平成20年1月から平成24年度までに48億6千万円の負担」を求める、というものです。提案理由は市財政収支の改善を図ることと公共下水道事業の赤字の減少を図るため、としています。
私は、利用料金の引き上げが新聞報道されると市民のみなさんから「だまされた気がする。年金暮らしのなかで、数十万円の負担をしている。利用料金が高く なったからといって元へ戻せない」「水道料金より高くつくなんて考えられない」「市のやっていることにはまだまだムダが多い。そこを先に整理をしてから だ。取りやすいところから取るやり方はおかしい」との声があることを紹介し、市政の失敗の付けを市民への犠牲転嫁するものだ、として反対することを表明し ました。
また、河川や下水路が汚泥で埋まり、悪臭を放っていることを指摘し、農業用水を常時流入し河川・下水の汚泥の滞留をなくすことを要請しました。和歌山市 には幾つかの土地改良区がありますが、河西地区に流れる新六カ井改良区では水質保全のため非潅漑期・農閉期は用水期の1割りの配水がされていますが、その 配水の増量を要請しました。
市は現状以上の取水は困難、としる答弁をしましたが今後も下水路整備は環境改善のためには欠かせない問題、として取り組んでいきたいと考えています。
もう一つは環境アセスメントに関して、8月中旬に貴志地区の梅原で「オオタカ」が発見された問題を取り上げました。
オオタカは国のレッドデ-タ-ブックに指定された「絶滅危惧種」で、野鳥の頂点に立っており保護が求められていることを指摘しました。また和泉山 系の開発に絡み、開発許可がされている工事や後開発が行われようとしている「第2阪和道」建設、開発計画のない自然林が保存されている山並みの保存など、 オオタカの存在が明確となった今、「環境アセスメント」の見直しを開発事業者に指導することを要請しました。
市は和歌山大学周辺開発事業者にたいしては「オオタカ」の存在を知らせ、工事中の騒音などへの配慮、第2阪和道建設にあたっては県・国に対しその要請をすることを約束しました。
未開発の自然林については都市計画法の改定で、従来のような大規模開発は出来なくなりますが、オオタカの存在だけでは私有地の自然林の保護施策はできない、との答弁をしました。
和泉山系の自然林の保護は市民生活にとっても、また生活環境を守るためにも大切なことと思っています。今後とも乱開発については目を開き監視をしなければ、と思っています。