侵略戦争と植民地支配を正当化する日本青年会議所製作アニメDVD「誇り」を 教育に持ち込ませないことについての申し入れ

2007年6月15日

和歌山市教育委員会
教育長 空 光昭様

日本共産党和歌山市会議員団
団 長 森下佐知子
幹事長 大艸 主馬
南畑 幸代
後 みつる
渡辺 忠広

侵略戦争と植民地支配を正当化する日本青年会議所製作アニメDVD「誇り」を教育に持ち込ませないことについての申し入れ

日本の侵略戦争を「自衛、アジア開放のための戦争」だったと肯定・美化するアニメーションDVDを教材とした教育事業が、文部科学省の研究委託事 業に採用され、全国で実行されようとしています。問題の教材は、日本青年会議所が作成した「誇り」と題するDVDで、全国の学校でDVDを使った教育事業 を行おうとしており、すでに全国の学校など93ヵ所で実施または予定されています。このDVDは、日本の侵略戦争を「大東亜戦争」と呼び、登場人物の青年 が「愛する自分の国を守りたい、(戦争は)自衛のためだった」と教えています。
日本の植民地支配については「従軍慰安婦」や強制連行をはじめ侵略・加害の歴史にはふれていません。戦後日本の国際社会復帰の原点を戦争の痛苦の反省か ら生まれた日本国憲法の精神を否定するもので、過去の戦争への反省とおわびを述べた1995年の「村山談話」に反するものであることはあきらかです。従っ て以下の点を申し入れます。

①いかなる名目であってもこのDVDを公共の場で使用させないことを、各学校、教育関連施設に徹底すること。
②同趣旨の講演会などについて、市として後援、協賛、協力を行わないこと。
③政府に対して、この事業の許可を取り消すようはたらきかけること。

以上