【学童保育について】
「保育所落ちた日本死ね」と待機児童問題を痛烈に批判するブログが話題になってから7年、今年3月には「学童落ちた」と悲痛の訴えがSNSで話題になりました。
私のところにも、3月に入ってから「学童落ちた、困った」との相談がいくつかありました。「他に保育を頼める人がいない、だからといって低学年の子どもを一人にできない」このような状況で母親は仕事をやめるなど、今までのキャリアを捨てるという人生の決断を迫られることになります。
和歌山市の待機児童は年々増え、今年の4月末は191人との回答でした。
学童のニーズが増えているにも関わらず、その需要に供給が追い付いていないのが現状で、今までのような「空き教室で」という対応ではもう限界です。
待機児童解消を今後どのように図っていくかの問いに、教育委員会は「余裕教室の確保を目指す」「学校外施設が見つかれば検討する」と、何ら具体策を示しませんでした。
これでは子育て世代の不安は大きくなるばかりです。
こういった教育委員会の姿勢に、「子育て環境日本一」を掲げる尾花市長はどう思うのか、今すぐ児童を受け入れる体制づくりへの財政措置が必要だと思うがどう考えるか、と問いました。
市長は、若竹学級(学童保育)は重要な事業であると認識し、学校個々の状況を見極めながら最適な対応を検討するとの答弁でした。
【自衛官募集の名簿提供について】
質問に先駆けて、和歌山市が自衛隊に18歳になる市民の情報を広報せず提供している問題で、市内の高校の門前でシールアンケートを行いました。37人の高校生が真剣に答えてくれました。
和歌山市が自衛隊に情報提供していることを生徒全員が知らず、自分の情報は提供しないでほしいと申し出る『除外申請』について、「できるのであればしたい」と答えた生徒は10人いました。自衛隊については「災害救助で頑張ってくれている」「緊急事態に大切な存在」など好意的な意見がほとんどでしたが、個人情報については「たとえ市でも勝手に渡すのはダメだと思う」「どこにどう情報が洩れるかわからず気持ちが悪いから除外申請したい」という意見が特徴的でした。
このアンケート結果を28日の一般質問で紹介し、除外申請を受け付けるよう求めたところ、尾花市長は、広報すらしていない市民への情報提供については「ホームページで公開する」としたものの除外申請は拒否しました。
和歌山市は、法の定めがないからと除外申請を受け付けないとのことですが、法の定めがなくても受け付けている自治体はたくさんあります。市民の権利に関わる問題で、除外申請を求める市民が一人でもいる限り、申請を受け付けるよう求め続けたいと思います。