2015年6月議会報告

子ども医療費助成制度について

制度の拡充については、これまでも何度も訴えって参りました。制度の拡充を求める市民の皆さんの声は本当に大きなものになったと感じています
市長に対し4万6624筆の署名が提出された事。また、「制度を広げてくれたら本当に助かる」「市長に期待したい」など、多くのかたが関心と期待を持っている事を紹介し、市長の受け止めを質しました。
市長は「どの子にも必要な医療が受けられるように」「なんとか実施したいとの思いで」と答弁しました。
この制度は、乳児死亡率日本一だった沢内村が制度実施の翌年に全国初の乳児死亡率0を達成したこと、それから何十年もの間、運動が広がり、戦後の日本の中で最も粘り強くもっと強い要望の一つだと言われています。
和歌山市でも、お母さん方を始めたくさんの方が拡大を求め取り組んできたと訴えました。

人事行政について

非正規雇用の拡大が民間だけでなく公務員労働者の中にも広がり、官製ワーキングプアを引き起こしています。
こうした事態は、民間企業においても非正規率の基準となり全体の底上げに繋がるため是正が求められると質しました。
市は、「正規職員が担うべき業務と非常勤職員が担える業務を精査し」と答弁。しかし、日常的・本格的な業務では、正規職員での対応が必要であり、職務内容については実態を踏まえての判断が必要です。また、公務労働は現場で直接、住民と接するものも本来、中心的な公務労働です。

公衆浴場について

多くの家庭で風呂が設備された事により利用者の減少し、公衆浴場の利用者が年々減少しているため入浴が出来ないとの声があることを示し対策を求めました。
家庭に入浴設備が備わっている事が社会的な水準になるなか、入浴設備が備わっていない家庭もあり、特に高齢者世帯で近場の浴場がなくなれば、お風呂に入る機会が激減します。文化的な生活を送る権利を保障するという点からも日常的にお入浴できる環境が必要です。
また、公衆浴場がないと自宅で生活が完結してしまい他人とふれあう機会が損なわれるとのご意見も聞きます。
市は、大変お困りな方がおられること、身近な交流スペースとしてなど、重要な役割を担ってきたと認識を示しましたが、現状のまま存続出来る様、努めたいとの答弁に止まりました。
浴場の存続という事にとらわれず、実態に即した対策に努めるよう求められます。