2014年2月議会 一般質問

1,介護施策について

厚労省の調査では、認知症高齢者は高齢者の15%と推定されており、そのうち2割が徘徊行方不明のリスクがあるといわれています。和歌山市でも昨年、和歌山市社会保障推進協議会開催の「介護シンポジューム」で、認知症高齢者の家族の方から、「徘徊で行方不明の経験がある」との報告がありました。和歌山県警によると県内の行方不明者は2013年で598人、そのうち認知症の方が23人との報告があります。認知症への理解と行方不明者の早期発見に取りくむべきだと質しました。

質問
市として認知症高齢者徘徊者が行方不明となったとき早急に発見できるシステムづくりは紀ノ川市や大牟田市など他市でも取り組まれています。和歌山市でも必要だと思うがどうでしょうか。また、認知症サポーター養成講座を積極的に拡充すべきだと思うがどうでしょうか。
答弁
  • 高齢者が徘徊などで行方不明になった場合、早期発見するためのネットワークづくりは、地域包括ケアシステムを構築する上で必要と考えます。第6期高齢者福祉計画及び介護保険事業計画を策定する中で検討します。
  • 認知症サポーター養成講座については今後更に5年計画で、市内全小学校で実施する予定です。

2,自転車走行環境整備の取り組みについて

国土交通省と警察庁が「安全で快適な自転車利用環境創出ガイドライン」を策定した。健康や環境への意識の高まり等を背景に自転車利用のニーズが高まっている。

和歌山県が昨年、紀ノ川河川敷をサイクリングロードに指定した。市としても国体を控えて市民全体がスポーツや健康増進に関心が高まっている時期に他府県に恥ずかしくない施策の充実に取り組むべきだと質しました。

質問
県のサイクリングロード計画の認識はどうでしょうか。また、市の施策として生かす計画はどうか。
答弁
  • 紀ノ川サイクリングロードは地域の魅力を楽しみながら観光や健康づくりを促進するため、利便性・安全性を備えた自転車利用環境を整備する目的で、紀ノ川河川敷道路や堤防道路を活用し和歌山市から橋本市までルートを示すブルーのラインやキロポストを設置し、平成27年度には完成する予定と県から聞いています。本市として利活用ワーキング会議に出席し、意見交換を行っており、ワーキングメンバーである県・サイクリング協会や県、紀ノ川流域の市町村と協議し整備後の活用方法を検討し、集客を図っていきます。
  • 市・独自策として四季百景キャンペーンパンフレットやホームページを活用し、比較的平坦で親子連れで楽しめるサイクリングロードの情報を掲載し、新たな地域の魅力として情報発信していきます。
  • また、今年は有吉佐和子さんの没後30年にあたる。紀ノ川沿いには有吉佐和子さんの小説に関連する建物や施設が存在していることから、流域の教育委員会とも連携し、「紀ノ川」をキーワードに有吉佐和子さんが描かれた「古きよき和歌山」を忍んでいただけるよう努めます。
  • サイクリング愛好家が増えていることから、体力向上や健康増進を図るため、サイクリングロードの活用を広く周知していきます。