2021年6月議会報告

<生理の貧困と環境整備について>

Q:
 生理をめぐる不平等に目を向け、ジェンダー平等を実現していこうと、世界各国でさまざま取り組みがすすんでいますが、日本でも「#生理の貧困」が行った実態アンケートをきっかけに、国会や地方議会で「生理の貧困」について話し合われ多くの自治体で対策に取り組まれています。和歌山市も児童生徒の生理の貧困の実情を把握し、小中学校のトイレへ生理用品を設置するなど、直ちに手立てを講じる必要があると思いますが教育委員会としてどう考えますか。
教育局長:
 生理用品を必要とする児童生徒への対応は必要であると考えるので、今後学校と協議して対応を進めてまいります。
Q:
 生理の貧困の対処にトイレの整備は不可欠で、市内小学校のトイレの40%近くが男女別になっていない環境の改善は待ったなしの課題です。直ちに整備を進めるべきではないでしょうか。
市長:
 トイレの改修は平成29年度から集中的に取り組んできましたが、今後も子どもたちが安心して学校生活が送れるようトイレの整備を進めていきます。

<高齢者紙おむつ給付事業について>

Q:
 介護保険事業の高齢者紙おむつ給付事業は、在宅介護を支える大切な仕組みとして機能してきました。しかし、国の制度改正により支給要件が具体的に示されるなか、支給対象の縮小が現場で起こっています。国から、事業の廃止・縮小に向けた方針の検討も求められているなかで、今後の事業の在り方をどのように考えていますか。
局長:
 令和6年度以降の給付事業の在り方については第9期事業計画に向けた策定委員会で本格的に議論を進めていきます。
Q:
 現行の支給要件ではおむつを十分買えない世帯が存在します。高齢者の尊厳を守るという観点からも所得要件を拡充するべきではないでしょうか。
市長:
 寝たきりの高齢者及び家族の経済的軽減に寄与する大切な事業だと認識をしていますが、他の事業との優先順位を勘案した上で考えてまいります。