聴覚障害について
特に加齢性の難聴について質しました。難聴の原因は、動脈硬化による血流の障害にあるとされています。聴力の低下は、生活や健康などに幅広く影響する他、脳機能の低下にも繋がるため症状が進行すると社会的な孤立や認知症を発症する危険が高まります。
現在、和歌山市でも、補聴器を購入する際の補助制度はありますが、聴覚障害の6級以上でなければ利用できません。
しかし、日本耳鼻咽喉科学会では、2017年の国際アルツハイマー病会議で「認知症の症例の約35%は、潜在的に修正可能な9つの危険因子に起因すると発表し、その際予防できる要因の中で、難聴は認知症の最も大きな危険因子であるという指摘がなされたとして、難聴のために音の刺激など少ない情報量にさらされると脳の萎縮や神経細胞の弱まりが進行し認知症の発症に大きく影響する事が明らかになってきた」としています。また、抑うつ状態に陥ったり、社会的に孤立したりする危険性が指摘されています
そのため補聴器の使用など早期の対策が求められている事から、補聴器購入補助、調整やリハビリへの支援を求めました。
併せて、磁気ループの利用促進について質しました。
コミュニティセンターについて
現在、和歌山市には7つのコミュニティセンターが設置をされています。市としては10館構想を元に設置が進められており、地域の皆さんからも設置を求める声は大変大きく未設置の地域への取り組みが求められます。
コミュニティセンターには、生涯学習などの割が求められていますが、この点では、公民館をしっかりと整備していくという事も考えられます。しかし、実際には、老朽化が進んでいるといった状況があり、加えて自助・共助に偏重した政治の流れによりコミュニティセンターの地域活動の振興という役割が非常に重要視されています。
現在、健康増進から防災や防火・防犯活動、公園の衛生管理や住環境の整備などの幅広い分野での取り組みが住民活動に委ねられています。また、大地震や災害規模の気象状況があり、雨の降り方が局地化、集中化、激甚化してきている中で、最大規模降雨を想定して、色々と改定する取り組みが進められています。こうした状況の変化も要望の背景にあります。
避難時の住環境は、健康面でも重要であるため避難所としての機能などを備えたコミュニティセンターの設置に向けて議論を始めるよう求めました。