2012・9月議会

産廃問題について

Ⅰ阪南市民に対する業者の説明責任について

2月5日、山口連合自治会主催で業者が産廃処分場計画について説明された。しかし、その内容について、2月議会で渡辺議員の質問に市長は「住民不安 が解消できる説明ではなかった」「十分な説明責任を果たしていくことが必要と考えている」と答弁された。その後、6月30日、業者主催で阪南市住民説明会 が公開され、約250人もの方が参加されましたが、私は業者が十分な説明をするのか、説明責任を果たすのか注目していました。
しかし、参加者からの質問に対し、業者の多くの答えが「検討中」とされ住民側は「これは説明会とは言えない」「これでは益々不安になった」などの声があり きわめて不十分な説明だったとお聞きしました。今回、事業者主催で行った説明会が「説明責任をはたす」問題について質問しました。

① 6月議会以降の進捗状況はどうか。
答弁 具体的な進捗はない。阪南市からは地元自治会の要望等に関し、情報を得ています。
② 住民不安を取り除くという点で説明責任が果たされたのか。
答弁 「事業計画が確定していない中での説明会であり、事業報告を見ると、住民の質問に対して回答困難な点が多く、地元住民の不安を取り除くには、十分な説明ではなかったと認識している」
③ 阪南市民や自治会からの説明会に関する和歌山市長への要望はどうか。
答弁 参加された「東鳥取地区連合自治会」と、各種住民団体から和歌山市長に対し「計画を認めない」「大阪府環境影響評価条例、水害、設置場所、搬入ルート、安定5品目の危険性に対する安全確保」等の要望が出されている。
④ 業者の説明責任は現時点においても果たさせるよう指導すべきでは?
答弁 事業者には、従来から説明責任を果たすよう指導している。今後においても更に研究と対策を講じるよう求めていく。

Ⅱ業者が安全の為に計画している遮水シートなどについて

① 産業廃棄物建設計画における安定型と管理型の設置基準はどうなっていますか。業者が遮水シートを計画に入れているがどのように位置づけているか。
答弁 安定型の許可要件では、遮水シートなどの設置は規定されておらず、事業者が自発的に地元住民の地下浸透に対する不安軽減のために設置するものと考える。
② 全国の産廃処分場で遮水シートの漏水等の事故の把握はどうか。
答弁 滋賀県の管理型最終処分場「クリーンセンター滋賀」で遮水シートの破損事故が発生しています。遮水シートの破損に伴う地下水への影響が認められず、11ヶ月で補修し、再開した。
③ 業者の遮水シートなどの設置は、自社基準にまかせず、環境省基準にかなったチェックが必要だと思うがどうか。
答弁 法の技術基準に示された方法で行うよう事業者に要望してまいります。
④ 全国のトラブル事例の調査研究が必要では?
答弁 遮水シートの損傷等の原因や対策については、文献等を参考に研究する。

文献だけで解るのか。当該自治体と連携して調査研究をすること。市自身が住民不安解消へのチェック機能を高めることを要望しました。