2月議会報告

《産廃処分場 計画変更でも「水利権者の同意」必要》

私は2月議会で産廃処分場建設反対の立場から一般質問を行いました。事業者は1月11日、これまでの計画を変更し、水利権者の同意を必要としていた 南谷池を計画予定地から除外して南谷池の西側(面積は18ヘクタールから10・8ヘクタールに、容積は290万?から230万?などに変更)を埋め立てる というのが主な内容です。計画の変更に関わって、処理水や調整池の設置のため南谷池下流の水路などに流す場合、「水利権者の同意が必要」だということが私 の一般質問で明らかになりました。また、搬入路も「事前協議の段階であっても指導していく」と12月議会の答弁を大きく変えました。質疑の要点は次のとお りです。

計画変更について

①質問
「南谷池は埋め立てない。西側の埋め立てに伴い、処分場から出る浸出水を水路に流す場合の水利権者の同意はどうなるのですか」
答弁
「水利権者の同意が必要です」とまちづくり局長が答弁
②質問
「調整池を南谷池下流に設置する計画となっている。水路の形状変化を伴うことになるが、水利権者の同意が必要ではないのですか」
答弁
「水利権者の同意が必要です」と建設局長が答弁。

搬入路問題について

①質問
 12月議会で市長は「搬入問題は事業計画が提出されてから指導する」と答弁したが、事前協議の段階で、すでに 阪南市では搬入路の変更が協議され、阪南市側からの搬入はしないとしています。すべてが和歌山市側から搬入されることに大きく変わりました。市として事前 協議の段階でも搬入問題について意見を言うべきです。
答弁
「事前(協議の)段階でも指導していきます」と市長が答弁。
②質問
「こどもの通学路の安全に関わって、教育長の認識と対応はどうですか」
答弁
「安全管理等の徹底を事業者に求めたい。また交通量の調査は検討する」と教育長が答弁

《交通弱者問題で市独自策》

買い物弱者問題について

①質問
 昨年の2月議会の私の質問で「買い物弱者の問題解決のために商業環境などの変化をタイムリーに把握する。市民の実情を市政世論調査などで把握していく」と答弁したがどうなったのですか。
答弁
 今年度、高齢者福祉課が「高齢者の日常生活圏域ニーズ調査」、広報広聴課が「市政世論調査」を実施しました。
②質問
 国、県、市の買い物弱者への支援策はどうですか
答弁
 市独自の支援策として、新年度の新規事業として、商業団体等が実施する「徒歩圏マーケット」や「宅配サービス」など先進的事業に対して支援します。 また、空き店舗活用支援事業補助金について、商業団体からの申請を個人から市に直接申請出来るよう変更する。

交通不便地域の改善について

①質問
 交通不便地域の改善を進めて、支援して行くために市はどんな努力をするのか
答弁
 「地域が主体だがバス需要調査など作成の段階から地元協議の場に参加し、地元協議が円滑に進むよう関係機関と調整していく」
②質問
 「高齢者や障害者の方が利用できるタクシー料金の半額で利用できる福祉有償運送サービスが県下の自治体でも実施されている。自治体が福祉有償運送運営協議会を立ち上げることが前提となっている。取り組むべきだと思うがどうか」
答弁
「研究・検討していく」