2014年12月議会一般質問

就学援助制度について

和歌山市の就学援助の基準は、国基準から見ても中核市で比べても低い水準であることはすでに明らかになっています。また、準要保護(要保護に準ずる)の基準についても、生活保護基準の1倍では「保護に準ずる」ということになりません。1.2倍1.3倍としている自治体が多いとの調査もあります。尾花市長に、就学援助についての認識と対応を、また教育長に準要保護の基準について問いました。

市長は「経済的に困窮している世帯の教育の機会均等を保障する大切な制度」「市の基準は低く、今後対応を考えていく」と答えました。教育長は「中核市の中でも1倍は低い。改善に向け努力する」と答えました。

難聴・聴覚障害について

高齢になって聞こえが悪くなると、人とのコミュニケーションが苦手となり、引きこもり、認知症となる可能性があります。高齢者の難聴の原因は、動脈硬化により、耳の細い血管に血が通わなくなるためであるともわかってきています。沖縄で、高齢者の難聴問題に取り組んでいるNPOや耳鼻科医の活動で、聴覚検査の実施や食生活を意識的に改善することなどで、高齢者の難聴の進行を止めることができたとの報告もあります。聞こえが悪くなってきたときに、高齢だから仕方ないとあきらめることのないように、聞こえが悪くなったら専門医を受診するよう市民に知らせること、気軽に相談するよう呼びかけることを求めました。また、磁気ループはふれ愛センターに1台、市に貸し出し用として1台あります。ふれ愛センターで利用されているのに比べて、貸し出し回数が少ないため、貸し出ししていることをもっと知らせること、さらに市民会館に1台置くことを求めました。

市は「高齢者の難聴であっても、疾患がある場合もあり、早期に専門医に診てもらうことが必要」「難聴になればコミュニケーションが取れにくくなるなど、日常生活に支障がでるため、補聴器で聴力を補うことが必要」としながらも「相談があったときには対応する」と答えました。市民会館に磁気ループを置くことについては、「施設の改修時には検討する」との答弁でした。