08年2月定例議会

肝炎問題について

南畑さち代です。
2月定例市議会、一般質問にて次のことを取り上げ質問いたしましたので報告いたします。
薬害肝炎被害者救済法が成立し、今年1月15日原告と国との間で被害救済の為の基本合意が調印され、今各地の裁判所で和解が進んでいます。今後はフィブ リノゲン製剤等の投与証明への支援と、証明の取れない被害者や輸血、予防接種等の医療行為による肝炎患者全員の救済が課題となっている。

(1) 相談件数と内容はどうか相談窓口を増やす考えは無いか啓発広げるために支所等にパンフレットなどおいてはどうか

答弁 昨年11月12日から今年の2月29日までで755件。相談内容については検査は必要か、どこで受けられるのか、医療費助成のこと、訴訟関係。各支所等へポスターやパンフレットを置く。

(2)今年4月から医療機関でも1年間無料で受けられる事となったがどの医療機関でも受けられるのか。周知は?かかりつけ医と専門機関との連携強化が必要だと思うがどうか

答弁 市内のほぼ全医療機関で検査できるよう準備を進めている。県において、肝疾患診療連携拠点病院を選定し、当該病院を拠点として他の専門医療機関やかかりつけ医と連携していく。市報和歌山、ホームページ、ラジオ等で周知徹底を図る。

(3)肝炎患者も入った「肝炎対策協議会」の設置が必要だがどうか

答弁 県において肝炎対策協議会を設置、和歌山市も参画している。患者の立場の方はいないが、肝炎患者の医療に携わっている専門医が委員として入っている。協議事項により必要があれば患者等の出席が出きる様、また要望の把握について審議・検討されるよう県に要望していく。

(4)患者の生活面での支援は急務、市の認識はどうか

答弁 肝炎患者等の人権が尊重され、差別される事のないよう正しい知識の普及に努める。
国の動向を見極めつつ、ウイルス検査の促進等に取り組んでいく。

*要望 市の対応は国待ち。患者の方は 全員が救済されなければの思いで命を削る活動をされている。被害者の立場に立った施策を講じて頂きたい、その優先順位を上げてもらいたいと強く要望する。

バリアフリー問題について

今年、視覚障害のある方と駅及び其の周辺を歩いた。改善を求めたい点について、また市のバリアフリーに関する庁内の組織体制についてどうなっているのか。六十谷駅周辺基本構想の進捗状況と事業化について

(1)和歌山駅、和歌山市駅の構内および駅周辺の道路の改善について

和歌山駅は点字ブロックのつながり方の不備、和歌山市駅は障害者用トイレか鍵がかかっている。ホームから上るエスカレーターはあるが降りる時はトイレ同様係員を呼んでの利用となる、案内板も分かりづらい。
駅周辺の道路について急な傾斜の為車椅子のフットレスがあたり進まない所、横断歩道が途中で終っており其の先は花壇となっている。視覚障害者の方は躓く。駐車場の出入り口が歩道となっている為非常に危険な所等の改善を求める。

答弁 和歌山駅は基準に沿った改善が必要なら事業者と協議していく。
和歌山市駅は施設の改善について、其の状況に応じて事業者に要望していく。
各道路のバリアフリー化について市で改善できるものはもとより国、県、警察等関係する機関にたいし改善を強く働きかけていく。

(2)市としてバリアフリーに関する組織体制はどのようになっているのか

答弁 07年10月(平成19年)に庁内関係部局の連携を密にする為に立ち上げた。
構成は総務局・企画部長、健康福祉局・福祉保健総務部長、社会福祉部長、まちづくり局・都市計画部長、都市整備部長、建設局・基盤整備部長。バリアフリー新法と和歌山県福祉のまちづくり条例設計マニュアルに基づき各担当部局が各事業を進めていく。

(3)六十谷駅周辺バリアフリー基本構想の進捗状況は? 事業化について 県は昨年(06年)交通バリアフリー化設備推進事業補助金交付要綱をつくりエレベーター1基の補助限度額を1千万円とし、06年度から適用するとした。このことで事業が遅れる事はないのかどうか。

答弁 大変厳しい財政状況であるが国・県や、JR西日本とも協議協力しながら早期の実現を目指していく。