1,メガソーラー計画について
有功地区と楠見地区のメガソーラー事業者が本申請を和歌山市に提出している。県条例では楠見地区の計画に対し審議会が開かれ、事業者に対する意見が県のHPに掲載されている。いずれ和歌山市でも審議会が開かれていくことになることから市長及び局長に質問した。
- 質問
- ①市長として、許可・不許可の結論を出す前に市条例対象の計画地を視察したのか。したのであれば、どのように感じたのか。また、6月議会にも聞いたが、市に計画中のメガソーラーに対する住民の反対要望についてどう考えているのか。
②審議会では事業者にどう関わるのか。審議会の回数は決まっているのか。期間については調査などで長引く可能性があると思うがどうか。
③昨年の西日本豪雨の際、有功地域の計画地付近の山が斜面崩壊し、なかなか改修されずにいた。理由と改修状況及び現況はどうか。 - 市長答弁
- ①有功地区の計画中の“パワープラント和歌山”と楠見地区に計画中の“和歌山平井太陽光発電事業”の現地視察をしました。事業地は、ところどころ地滑り特有の兆候があり、急傾斜地や風倒木もみられ尾根付近では急傾斜地では崩壊箇所が多く見られました。ハイキングに来られている方が多くおられ、自然との触れ合いの活動の場として利用されていることを実感しました。住民の反対要望や意見については、各地区から多くの署名等が提出されており、非常に重く受け止めています。住民の意見や「和歌山市大規模な太陽光発電設備設置審議会」の意見を取り入れ、「和歌山市環境と大規模な太陽光発電設備設置事業との調和に対する条例」の中で慎重に審査をしていきたいと考えています。
- 局長答弁
- ②和歌山市大規模な太陽光発電設備設置審議会では、申請書類等において審議を行い、必要に応じて事業者に対し説明を求める場合があると考えています。審議会の回数や期間については、審議の状況により変わってきますので現時点では未定です。
③斜面崩壊の箇所の復旧には、その手前の被災箇所から順次修繕にとりかかる必要があったため、本年3月19日に修繕工事が完了となりました。しかし、本年8月に発生した台風10号の影響により、斜面崩壊現場の修繕箇所の一部が破損し、通行困難な状況となっています。現在、速やかに修繕を行う準備を進めているところです。 *私は、市長自身が確認されたことを十分審査に生かして頂きたい、住民不安の解消の為には許可すべきではないと締めくくりました。
2,災害対策(要配慮者支援等)について
8月17・18日、和歌山市で「障害者の生活と健康を守る全国連絡協議会」と和歌山障害者の生活と権利を守る連絡協議会の共同企画で「障害者と災害・防災―公開講座」が開催され、参加しました。被災された兵庫、大阪、熊本、広島の障がい者やその関係者から生々しい体験と重要な問題点、行政の課題などを聞く中で、少しでも支援施策を拡充させたいとの思いから質問しました。
- 質問
- ①避難訓練への要配慮者の参加状況はどうか。
②要配慮者が指定避難所に避難した場合の対応はどうなるのか。
③要配慮者が避難する際、国が市町村に求めた、一人一人を支援する
「避難行動要支援者の個別計画」の策定状況はどうか。
④要配慮者が避難する福祉避難所の協定状況はどうか。足りているのか。対象人数はどうか。 - 答弁
- ①避難訓練への要配慮者の参加は把握できていません。
②障害者、乳幼児など共同生活が難しい方には要配慮者スペースに優先的に誘導し、必要に応じ福祉避難所への移送を検討します。
③要配慮者への個別計画は進んでいません。
④協定状況は53施設で、高齢者施設39,障害者施設11,救護施設1、市施設2となっており受け入れ人数は1778人、対象人数は9478人で十分ではないと考えています。 - 再質問
- ・福祉避難所の種類や数の拡充が必要ではないか。
・和歌山市内で、要配慮者支援の避難支援について先進的な取り組をしている地域がある。積極的に紹介してはどうか。 - 答弁
- ・福祉避難所の拡充は、施設数と高齢者、障害者のみならず、多様な要配慮者に対応できるようしていきたいと考えています。
・先進的な取り組みをしている地域があることは存じています。他の地区の共助に取り込んで頂きたいと考えており、現在検討しているところです。
*災害は忘れない内にやってくるということを念頭におき早急に取り組んで頂くよう要望しました。