平和のための戦争展わかやま2025(7月19・20日開催)

TOY・BOXのピースコンサート

 毎年参加している戦争展ですが、今年のハイライトは入り口に展示されていた大きな和歌山大空襲の航空写真、ビフォー・アフターとその説明でした。今まで、和歌山大空襲といえば、汀公園で多くの人が巻き込まれて亡くなった、和歌山城のお堀が逃げ込んだ人で一杯になったなど、被害の大きさに注目していました。今回は「地方都市である和歌山市がなぜ大空襲の標的になったのか?」という問いかけから始まりました。和歌山市が軍都であったからというのがその答えで、和歌山城下は軍需産業が盛んで、その工場などもたくさんあったからだそうです。米軍が撮影した航空写真はそのことを見事に物語っていました。和歌山城の成り立ちも含め、これまでと全く異なる切り口の話は、まさに“目からうろこ”でした。戦争とは、市井の人々を巻き込む殺戮以外の何物でもないということ、戦争にしないための努力を積み重ねること、改めて胸に刻んだ今年の戦争展でした。詳しい説明をしてくださったOさん、ありがとうございました。  森下佐知子

平和願って!戦争展わかやま

入管問題の講演、原爆の絵展示など

 7月23日(土)・24日(日)の2日間、「平和のための戦争展わかやま」が和歌山市内で行われました。
 「日本の入管問題」と題して、中井雅人弁護士の記念講演があり、これまでの外国人労働者問題をふりかえり、「移民政策ではない」と強弁する日本の外国人労働者政策を貫く欺まんを告発。スリランカ人のウィシュマさんが劣悪な入管施設内で死亡するなど数々の深刻な人権侵害を示し、「問題のたたかいは続く」と力説しました。
 展示会場では、日本の入管問題をはじめ、和歌山大空襲、第5福竜丸が和歌山で造られたこと、和歌山の戦争遺跡、広島市立基町高校美術部の原爆の絵、原爆と人間展などが展示され、参加者らが熱心に見入っていました。