2007年10月3日
和歌山市長
大橋 建一殿
日本共産党和歌山市会議員団
団 長 森下さち子
大艸 主馬
後 みつる
南畑さち代
渡辺 忠広
ボートピア建設のための「市長同意の前提条件の見直し」に強く抗議します
―「平成19年9月5日 政策調整会議での承認」に関して―
9月定例市議会最終日の10月1日、本会議終了後、総務局長と企画部長から私たち市議団に対して「場外発売場{舟券(ボートピア)及び馬券(ウインズ)}設置に関する本市の基本的な考え方の見直しについて」の説明がありました。
現在の設置に関する基本的考え方は、平成12年10月24日のものであり、この基準ではほぼ設置が不可能な条件となっていることから「地元住民や議会の 意向を尊重しながらも、柔軟に対応」することを目的に、「市長が同意するための前提条件」を見直したというものでした。この見直しは、9月5日に市長が出 席した政策調整会議で承認し9月20日に確認されています。
この見直しの重大な問題点は、これまで前提条件としてきた地元の範囲のうち「①施設設置場所が含まれる単位自治会に境界を接する単位自治会、②施設設置 による影響が大きいと思われる単位自治会、連合自治会及び関係団体」を削除し、地元同意の範囲を著しく狭めたことです。そして市長が同意するための付帯条 件として、「①市民生活に著しく支障をきたすおそれがない計画であること、②本市の活性化に貢献できる計画であること」を新たに設け、市長の政策決定の権 限をより強化したことです。
私たち市議団は、ギャンブルに頼らないまちづくりをすすめ、子どもの教育環境に悪影響を及ぼすボートピア設置に反対してきました。今回の大橋市長のボー トピア設置めざす「前提条件の見直し」は、民意への挑戦であり和歌山市政に汚点を残すことになることを厳しく指摘し撤回を求めるものです。また、私たち市 議団は、ぶらくり丁や中心市街地の活性化をめざす立場から9月14日の本会議において改めて市長に所見を質しましたが、すでに政策調整会議で承認されてい た今回の内容を黙して語らず、本会議終了後に「説明」するという議会軽視にたいして強い憤りを覚えるものであり、深く反省を促すとともに抗議するもので す。