医療生協河西地区・河西診療所 第31回平和夏まつり

舞台の「銭太鼓」演奏を楽しむ参加者

 7月26日(土)、第31回目の平和夏まつりが開催され多くの方が参加されていました。医療生協として平和を守り核兵器のない未来をこども達に手渡す運動は大きな柱となっています。特に今年は被爆80年の節目となっています。昨年、日本原水爆被害者団体協議会がノーベル平和賞を受賞され、世界で核兵器ノーの流れを大きく前進させた中で今年は、原水爆禁止世界大会が広島、長崎で開かれます。医療生協から6名が参加するとお聞きしました。

かぶと虫をつかもうとしている男の子

 まつりでは、組合員ホールでの手品、被爆写真展や舞台でのコンサート、フラダンス等の催しと毎年出店のかき氷、フランクフルト、おでん等のお店の他に今年初めて障害者の事業所“フラット”がカブトムシの販売をし、何人もの子どもたちが集まっていました。ガラガラ抽選会など多くの方が参加し、楽しい夕べとなりました。 南畑幸代

平和のための戦争展わかやま2025(7月19・20日開催)

TOY・BOXのピースコンサート

 毎年参加している戦争展ですが、今年のハイライトは入り口に展示されていた大きな和歌山大空襲の航空写真、ビフォー・アフターとその説明でした。今まで、和歌山大空襲といえば、汀公園で多くの人が巻き込まれて亡くなった、和歌山城のお堀が逃げ込んだ人で一杯になったなど、被害の大きさに注目していました。今回は「地方都市である和歌山市がなぜ大空襲の標的になったのか?」という問いかけから始まりました。和歌山市が軍都であったからというのがその答えで、和歌山城下は軍需産業が盛んで、その工場などもたくさんあったからだそうです。米軍が撮影した航空写真はそのことを見事に物語っていました。和歌山城の成り立ちも含め、これまでと全く異なる切り口の話は、まさに“目からうろこ”でした。戦争とは、市井の人々を巻き込む殺戮以外の何物でもないということ、戦争にしないための努力を積み重ねること、改めて胸に刻んだ今年の戦争展でした。詳しい説明をしてくださったOさん、ありがとうございました。  森下佐知子