ごみ有料化4月実施を撤回!「まずごみ減量を進める」ことを明記した答申を市長に提出

2月18日、和歌山市廃棄物対策審議会は、市から諮問された「ごみ有料化案」に対する答申を、市長に提出しました。有料化の実施を明記しているものの、当初提案された4月の実施は撤回となり実施時期は明記せず、また、市のごみ減量施策を「まずすすめ る」ことや、集団回収(資源リサイクルに有効)を明記するなど、「ごみ減量化答申」ともいえるもの(答申全文は、和歌山市ホームページに)です。この間、 反対アンケートに取り組んだ新婦人の会のみなさん、また真剣な審議をされた委員のみなさんに敬意を表します。市議団は、ごみ減量化にむけて皆さんとともに 奮闘する決意です。次に、市議団の見解全文をみなさんにお知らせいたします。


「ごみの有料化について」(答申)に対する見解

2009年2月18日

日本共産党和歌山市会議員団

和歌山市廃棄物対策審議会において6回の審議を経て2月18日、「ごみ有料化について」の答申が市長に出されました。以下に日本共産党市会議員団の見解を発表します。

  1. 「有料化は有効な手法であり、ごみの有料化を実施することは適当である」という答申には賛成できません。
  2. 実施時期について当初2009年4月より、8億円の市民負担を伴う有料化を実施するとしていましたが見送られ、「まず減量化策を進めるべきであ ること」、「市民の経済的負担は避けるべきであること」などが新たに盛り込まれました。また、市民の自主的な取り組みへの支援策の中に「集団回収」が明記 されました。資源ごみの手数料についても、一般ごみの2分の1以下という記述を改め、一般ごみとは区別して料金を設定することとなりました。これはいずれ も、市民のごみ行政に対する要求や意見を反映したものです。
  3. 和歌山市のごみ行政はリサイクル率、減量のいずれにおいても、ワーストクラスとなっています。その原因の一つとして「ごみ減量化施策を総合的に実施してこなかったことにある」と書き加えられたことは大きな第1歩だと考えます。

審議会での議論を通じ、2及び3の内容が答申に明記されたことは、ごみ行政の前進につながるものであり、会長をはじめ審議委員のみなさんに敬意を表するものです。
私たち市議団は審議会や議会を通じて、先進都市の具体例を明らかにし、減量化計画の策定を求めるなど、有料化せずとも減量は可能であることを提案してきま した。今後、ごみ行政は減量化をどう具体化するかが大きな課題となります。しかし、行政だけに任せておけば良いというものでは決してなく、市民との協働、 市民参加の減量策の推進が不可欠です。
私たち市議団は市民、行政、事業者が一体となってごみ行政を進めることと共に、循環型社会を目指し、引き続き奮闘するものです。

以上