アメリカ海軍第7艦隊・誘導ミサイル巡洋艦「カウペンズ」の和歌山港入港に関する申し入れ

2008年9月25日

和歌山市長
大橋 建一様

日本共産党和歌山市会議員団
団長 森下佐知子

アメリカ海軍第7艦隊・誘導ミサイル巡洋艦「カウペンズ」の和歌山港入港に関する申し入れ

米海軍横須賀基地に前方配備されているミサイル巡洋艦「カウペンズ」が、9月26日に和歌山下津港に寄港することが明らかとなりました。その目的は日本と米国の親善を深めるためということですが、米軍艦船の寄港には重大な問題があります。
第1にこの「カウペンズ」はアメリカのイラク侵略戦争に日本の横須賀港から空母キティホークとともに出撃し、開戦日にはトマホークを発射し戦闘に加わった「戦歴」を持っている艦船だということです。
第2に日米政府が合意した「米軍再編強化計画」により、日本中をアメリカの世界戦略の基地化をする一環につながるもので、アメリカの戦争体制に和歌山市民が巻き込まれる危険があるということです。
第3に2001年8月の米艦船の和歌山港への入港は事前に知らされていましたが、以降、2006年5月の「カウペンズ」、2007年2月の「ポール・ハミルトン」に続いて今回も市民には知らされていません。
和歌山下津港は特定重要港としての機能を持つものであり、決して軍港でも、米艦船のための母港でもありません。さらに本市は「非核平和都市」として、非核三原則を将来とも遵守するとともに、核兵器の廃絶と軍縮を全世界に広く訴え、不断の努力を続けることを宣言しています。
以上のことから、県知事に対して以下の点について要請をされるよう申し入れます。

  1. 米艦船の和歌山港入港を拒否されること
  2. 入港を許可せざるを得ない場合は、米軍艦船の「非核証明書」の提出を求めること

以上