12年9月定例議会

1 市防災対策-6月24日、木本地区連合自治会が主催した「避難訓練」からの反省会で出された要請を議会へ反映しました。

① 避難道路の整備。旧労災病院跡地への防災道路建設要請に対し、市は「今年度中に市道認定を計画している。また木本小学校以北の道路の拡幅については地元自治会と検討をする」と答弁。  避難道路の整備に関して、河川の橋梁について具体的な危険箇所を示し橋梁の耐震化、架け替えを要請しました。市は「避難や市民生活に影響のないよう、緊急性から優勢順位をつけ整備を進める」と答弁。

② 浸透破堤、港湾等のタンクの地震対策を要請しました。「浸透破堤」とは昭和30年代以前に施工された堤防の内部は砂を押し固めた構造となっており、豪雨時 などで河川の水が堤防をあふれる前に、内部の砂に浸透し堤防が決壊することです。国交省は全国で95箇所、近畿16箇所、和歌山県では紀ノ川、熊野川の堤 防が「浸透破堤」の危険性を指摘しています。県・市「防災対策」では対策が示されていません。また港湾等に設置されている燃料タンクへの防災対策に対して 「今年8月には総務省消防庁から新たな通達が出されている」と指摘し、津波・高潮時に対する対応を質しました。  市は「県、国に対して浸透破堤対策を要請する」「消防庁からの通達については承知している。今後国からの具体的な指導に基づき事業者・関係者への指導を 行う」と答弁。

③ 「避難訓練」には日曜日であったが小学校も振替登校とし、保護者と一緒に訓練がされ、その反省会では「学校の上履きがバレ-シュ-ズで、靴底が薄い。地震 でガラスの破片があれば靴底が破れ、危険だ」との意見があり、私は市教育委員会に対し「上履き、下履きの区別が必要であれば運動靴等の靴底の厚い上履きを 指定すべきだ」と要請しました。  市は「教育委員会として指定はしていないが、校長会を通じて検討を要請する」と答弁。

2 市公園のあり方を質しました。

市内には市管理公園は99、団地等の私管理公園・146の計245公園があります。都市計画法の改定で、一定規模の宅地開発時の公園・緑地設置義務があります。
私は「和歌山市内のすべての公園を市へ所有権移転を指導し、市管理公園とし、遊具等の管理をすべきだ」と要請しました。
市は「現在、土地開発時の公園等は市への所有権移転がされるまで完了検査はしない。また民間管理公園については優先順位をつけ、市への引き取りを実施し、現在は60%の公園の市への所有権移転を計画している」と答弁。