2009年6月議会 一般質問

<国の経済対策について>

質問:
国の経済対策として定額給付金が実施されましたが、市民にとっての景気対策は一時的なものでなく継続性のあるも の、かつ将来の不安が解消されるものでなくてはなりません。大企業、大金持ち減税の一方で庶民への医療・福祉の相次ぐ負担増、教育費の他国に例を見ない高 さは子供への貧困を押し付けるものとなっています。政府は異例の速さで4月に補正予算を提出しました。財源の多くを赤字国債の追加発行でまかない、今年度 発行総額は過去最大の44兆1130億円となり、今年度の税収見込みの46兆円とほぼ同じという借金財政の極みとなっています。今回の総額15兆円近い国 の補正予算についても基本的には大企業に対しての減税、大型公共工事などの大盤振る舞い。国民に対しては一時的なバラマキ。その上、借金のツケは消費税で というのが大きな流れだと考えられますが、市長の認識をお伺いいたします。
答弁:
国補正では国債などが財源とされているため、将来の負担となる面はありますが、景気の底割れを防ぎ、生活者の痛みを和ら げ安心を確保し未来の成長に繋げるものと考えています。太陽光発電の促進、女性のガン対策の拡大など継続的に行うべき施策については経済対策として一過性 のものとすることなく恒久的な財政措置とすべきであると考え、今後も国に働きかけてまいります。

<水軒川の改修について>

質問:
市からの要望により水軒川の改修が大きく進み、住環境が改善しました。北橋から南の水軒川、築地川の改修についても強く市として要望していただきたい。今後の計画はどうか。老朽化した橋の架け替えなどの計画についてもお答えください。
答弁:
水軒川はH13年から開始され延長3,6キロメートルのうち北橋か養翠橋間で2,3キロメートル区間完了。残りは昨年度からH25年度まで全区間浚渫工事、護岸工事完成を目指す。築地川は水軒川整備完了に引き続き整備を県に働きかけます。

<文化施策について>

質問:
熊楠の日記から和歌浦で熊楠と孫文が再会した事が明らかになっています。2004(H16)6月議会で本市の偉 人南方熊楠と中国革命の父孫文が大英博物館以来、和歌浦で再会を果たした場所に記念表示物をと質問し、市長から「県に働きかけをして参りたい」と答弁を頂 き、その後市長とも懇談をさせて頂き、また職員の調査研究、各団体からの要望などもありましたが、未だ実現に至っていません。この間の経過及び現在の到達 点と方針をお示し下さい。と質問しました。
答弁:
歴史・文化等を踏まえて、観光と文化の両面で魅力をアピールできる 案内板等の設置を県と市で検討し、協議を重ねてきた経過があります。現在は、国の名勝指定を申請するため、学術評価をまとめ、報告書を作成しています。今 後につきましては、県が22年1月末を目途に事務処理を行い、国の指定が受けられた時点で、説明板を設置すると聞いております。との答弁でした。