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2010年2月議会一般質問

1、入札・談合疑惑について

政治と金をめぐる汚職の根源に公共工事をめぐる政界・官界・財界の癒着があります。和歌山市でも過去市長が逮捕されています。市政の私物化を許してはなりません
現在、市は公共工事の入札に際し事前に予定価格、最低制限価格を公表しているため、官制談合の余地は排除されています。市は学校給食の調理・洗浄の民間委託を広げました。今年度は小倉・雑賀・高松の3小学校が対象です。
その委託契約が実施されたことに関し、「最低制限価格を設けた理由及び予定価格、制限価格を公表しない理由を質しました。今回3校とも同じ業者が落札しています。
財政局長から「最低価格について、質の低下を防止し、契約内容に適合した履行の確保」「公表しない理由は、毎年同じような業務を委託することが多く、公 表した場合それらの価格が目安となって適正な競争が行われにくくなり、高く応札される恐れがあり」と答弁。3校の入札については応札価格が円単位まで一致 「談合疑惑」について質したところ、市長から3校について同日入札を実施し、「各入札参加者が先に行った小倉小学校の入札結果を検証し、更に詳細な積算を 行った為入札価格が同じになったものと思われます」と答弁。財政局長と市長の答弁は、一方は価格を類推させないため、一方は類推できた為と明らかに矛盾し た答弁です。この私の指摘に対し、市長から改めて「入札後に入った談合情報については、マニュアル基準に従って、情報の内容を精査し、必要に応じ、事情聴 取などを行い、契約締結や解除の適否を判断」価格の公表については「今後の課題」と答弁。食育が教育の重要課題の今、学校給食の民間委託は撤回する必要が あります。

2、公共交通施策について

バスと電車などの公共交通政策について市民参加の研究機関の取り組みについて質しました。
市長から「過度なマイカー依存からの転換を図っていくことが重要」
総務局長は「『和歌山県生活交通対策地域協議会』『県交通バリアフリー施策調整会議』『和歌山線活性化検討委員会』『紀勢本線活性化促進協議会』『貴志 川線運営委員会』『貴志川線活性化再生協議会』などに参画し、計画の立案や利用促進等について協議し取り組んでいる」と答弁。私は再度これらの委員会や協 議会のネットワークを構築し、利便性、料金体系など市民が公共交通機関を使い勝手のよいものにしていく為の施策の充実を訴え、最近廃線となった紀三井寺団 地へは地元住民から要望されているマリーナティ行きの便を団地内経由とする案の実現を求めました。
総務局長から『ネットワーク化や市民参加については、他都市の状況等を踏まえながら研究』バス路線については「マリーナシティ行きのバスを紀三井寺団地 内に迂回させる案には、現在、廃止区間の代替となるバス停や鉄道駅が一部あるもののそれで失った全ての利便性を補完できない」「本市でも復活することが望 ましいと考えており、事業者に何度も要望を行っています」と答弁しました。
地元自治会、住民の声を反映する姿勢を示しました。