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08年9月定例議会

今回、ごみの減量化のための資源ゴミ集団回収実施へ提言・質問しました。

和歌山市の2006(H18)年の資源ゴミはカン1444トン、びん3965トン、ペット1354トン、紙・布5645トン、プラ3085トン、合計15493トンでその収集運搬費は9億5642万5千円です。
私達が調査した海南市では52団体に1㎏4円、限度額50万円総額273万円余をダンボール、雑誌、アルミ缶、新聞、牛乳パック、古着回収に助成しています。スチール缶、ペット、プラ等は市からの交付金は有りませんが各団体が業者と独自契約をしています。
名古屋市では、集団回収と一般方式に分かれており、一般方式では学校協議会方式、リサイクルステーション方式、古紙リサイクルセンター方式、新聞販売店自主回収方式の4方式それぞれに事業協力金を支出しています。
長野市では、1976(S51)年、実に30年前から古紙、金属、布、ビンに対し㎏あたり2円を170団体に支出しています。2007年(H19)年度 は477団体に㎏あたり7円の1億719万円を交付。他にリサイクルハウス設置補助金として一時保管倉庫代の3/4、限度額20万円の支給など、これらの 施策はごみ資源化及び減量化に対する市民の関心を高めるものとなっています。
そこで集団回収への計画は具体化されているのか、3Rのための分別を進めるための計画はあるのかを質しました。
当局から「集団回収につきましては、リサイクル率向上に不可欠な施策であると考えています。」
次に、「資源ゴミのリユース、リターナブルについてでございますが、現在、資源ゴミの課題としましては、収集機材がパッカー車であるために、ビンが割れやすく、布に汚れや臭いが付着する事により、資源化される割合が低いことがございます。
その対応としましては、平ボディー車での収集が考えられますが、新たな機材の確保や収集効率の低下という問題があり、現在、分別項目の見直しや収集システムの変更について、他都市の取り組みを調査・検討しているところです。」と答弁がありました。
答弁に具体的施策や市の主体性が全く感じられないため、再度、先進都市との比較で質しました。長野市では06(H18)年度で15,164トンの集団回 収を行っており行政の回収10,107トンと合わせると全体の59%を集団回収が占めています。和歌山市は全体で15,493トンを回収しているのみです が、その回収費が9億5642万5千円もかかっています。市長・職員の努力・やる気でこんなに差が出るのです。
長野市と和歌山市で同量の資源ゴミ回収の費用を比べると、和歌山市は9億、長野市は集団回収の1億で済んでいる事を指摘し、市長にもこの点を訴えました。
集団回収をすぐやるのか、やらないのか、いつワースト3や5から抜け出す計画なのかを質しました。
市長から、平成22年度に集団回収で、6000トンの資源ゴミを回収するという目標を立ててございます。そこへ来年、再来年と向かってステップを踏んでいかなければならないと考えて計画を練り上げているところであると御理解いただきたいと思います。
中核市の中でワースト5だとか、ワースト7だとか、ワースト3だとかいう状態をいつ抜けられるのか。これはおっしゃるように市民の皆様が、このごみの問 題についてどれだけ真剣に取り組んでいただけるように、市として取り組みができるかという事にかかっていると思います。」
「ご指摘の点を参考にしながら、できるだけ早く脱却できるように頑張ってまいりたいと思います。」との答弁にとどまりました。今後、住民運動でごみ減量化、集団回収へ進めていきましょう。
また、この他に学校施設の耐震化、そのための設計委託の問題点、築港4丁目の市道が20年間放置されている問題を質しました。