2022年9月一般質問

スクールソーシャルワーカーの拡充について

 不登校や暴力行為など、児童生徒の行動等の背景には、家庭など、児童生徒が置かれている環境の問題が複雑に絡み合っています。スクールソーシャルワーカーは、課題解決への対応を図るため、様々な環境への働き掛けなど、学校内における福祉の専門家として配置がすすみました。
 和歌山市でも、10年程前から配置がすすめられ、昨年やっと9名のワーカーが配置されました。しかし、1日6時間、年60日という限られた時間の中で、6校から8校程度の学校を担当しています。担当する学校数が多く、それぞれの学校にワーカーが勤務していないため、スクールソーシャルワークに対する認知が進まない状況があります。
 また、スクールソーシャルワークは、社会福祉の専門知識だけでは成り立たない為、難しい分野の一つとも言われます。ヤングケアラーなど困難を抱える子ども達の実態は、表面化しづらいという課題が指摘されている中で、しっかりとしたソーシャルワークが提供できる指導体制が求められている事から、人員体制の拡充を求めました
 市は、「すべての学校への支援体制が構築できた」「現行を維持する」と答弁しました。

投票環境の拡充について

 「投票日当日の天候が心配だから天気がいいうちに早めに投票を済ませる」「投票所が混雑しないか」心配という意見があるように、仕事やレジャーだけでなく、疾病・老齢・悪天候、最近であればコロナ禍の影響などの理由から期日前投票を行う有権者が増えている事や、高齢化や公共交通が不足しているため、投票に不便を感じているといった意見もあります。
 また、車いすが準備されていない投票所がある事、車いすに対応した記載台が設置されていない投票所があり投票の際に転倒しかけた。などといったご意見を頂いたことから、中央コミュニティセンターでの期日前投票や期日前移動投票所の実施。車いすや車いすを利用しているかたが安全に投票できる様、車いすに対応した記載台を全ての投票所で設置するよう求めました。
 市は、「中央コミセンでの期日前投票の実施は、現時点では考えていない」期日前移動投票所については、「時期尚早と考えている」車いす等については、「事務従事者と連携を取りながら拡充に努める」と答弁しました。