2012年 6月議会

<河西保育所の諸問題について>

Q:
 和歌山市の保育所は公立22カ所、民間35カ所となっていますが、公立保育所については保育問題検討委員会の中で「公立保育所民営化整備計画」 が策定され、一定の数を民営化することになっています。この計画は4年前に決まったものの、保護者に知らされたのは今年の2月でした。河西保育所を選んで 入所している保護者にとって、突然の民営化方針を受け入れることはとうていできません。さらに保護者は耐震性に問題のある園舎の建て替えを園庭で行うこと に大きな不安を持っています。
子どもたちの安全の確保を最優先に考えることを始め、公立保育所の保育内容を市として保障することについても、保護者の意見を汲み、思いに答える必要があるのではないでしょうか。
A:
民営化により慣れ親しんだ環境が変化することに不安の声が出たことはこれまでもありました。今回の河西保育所の件も市の説明が唐突であったと考え ます。過去の経験を踏まえてゆるやかな移行ができるよう必要な準備期間をおき、保護者の選択を可能にすると共に園児のフォローや安全対策を行います。園舎 の建設方法や民営化の時期などについては保護者会と協議する必要があると考えています。

<安原地域の公共交通対策について>

Q:
 高齢化社会が加速している中、自家用車に依存したまちづくりから脱却し、公共交通施策をどのように進めていくかが緊急の課題です。そのような 中、市交通政策課より「和歌山市域における路線バスの再編成について」との報告を受けました。それによると今年の10月より亀川線が廃止されるとのこと で、安原在住の市民のみなさんにとっては交通空白地域となり切実な問題です。早急に対策を講じる必要があると思いますがいかがですか。
また、和歌山市全体の公共交通施策についての状況、方針、計画はどうなっているのでしょうか。
A:
 亀川線の運行については路線維持のため、国、県と共に補助してきましたが収支改善傾向が見られないことから廃止されることになりました。これにより安原地域では広範囲で交通空白地域が拡大するため紀三井寺地区と同様地域バス導入等と同様の対策を地元自治会と協議します。
現在、和歌山市では地域公共交通会議を設置し、公共交通体系の維持と再構築をはかるため公共交通の現状を把握し各バス路線について需給バランス、沿線の 人口分布などの検証作業を進めています。今後は南海和歌山市駅のバリアフリー化公共交通機関相互の連絡生の向上、マイカー依存から公共交通への乗り換えを 促進するための鉄道駅を中心としたまちづくりを進める駅周辺整備の調査を進めます。