10年2月定例議会

<小学校給食の民間委託について>

自校方式(単独調理校)の小学校にすでに2箇所民間委託が実施されており、この4月からはさらに3箇所拡大される計画になっています。前回の12 月議会において、委託契約である以上、これまで行ってきた栄養士と調理員との連携ができなくなることを「課題が残る」と教育委員会は答えていました。こど もたちに「安心・安全」の給食を提供するというなら、これまでどおり直営で給食を提供できるようにするべきだと思います。その点から、入札の方法や業者選 定に教育委員会はどう責任を果たしてきたのでしょうか。また、今後さらに17校を民間委託しようという計画を持っていますが、これまでのような決まったこ とをただ報告するというようなやり方は改め、保護者を始めすべての関係者に説明し話し合うことができるように、教育委員会として主体的に説明責任を果たす べきだと考えます。

Q:
①4月から実施予定の3校について入札の結果と内容を明らかにしてください。また、入札の実施や方法についての決定はどこが行ったのでしょうか。一般競争入札ではなく業務内容や能力などを選定するためプレゼンテーションなどの方法を取らなかったのはなぜでしょうか。
②先の12月議会で現在の契約書と仕様書には「偽装請負」の疑いが一部にあると答えられましたが、改善するというその内容はどんなものですか。
③そもそも22校を民間委託するということはいつ決め公表したのでしょうか。残りの17校の計画の内容と市民への周知、話し合いの場を設けることについての見解は。
A:
①3校の委託業務は一ずれも南陽食品が落札しました。契約内容は調理業務と食器洗浄業務です。入札方法の決定は教育委員会 が行い、入札そのものは市長部局で行いました。一般競争入札は学校給食業務を適正に遂行できる業者を広く公募するためです。プレゼンなどの方法も検討しま したが、今後も一般競争入札で行うという結論に達しました。
②新たな契約において給食施設や銃器等の使用貸借契約を締結することさらに契約内容において労働省告示37号を満たす内容としました。
③民間委託については2008年10月に教育委員会が22校と決めました。残りの17校については、今年1月に行革大綱に基づき設置した「和歌山市立学校給食検討委員会」で検討中です。決定した内容について、保護者への説明責任を果たしてまいります。

<教育予算>

給食にかかわってこの間、3つの小学校と第2共同調理場を見学してきました。その中で、調理に必要な器具や施設の老朽化について栄養士や校長先生 から要望を受けました。教育委員会は「安全・安心の給食を提供する」と言いますが、現場では取っ手が取れてしまう食缶、アルミが材質であるため他の温度の 影響を受けてしまう食缶、大規模調理が必要な中、ミキサーや急速冷却機などの必要な器具が購入できないという実態です。昨年、一昨年続いて2つの調理場で それぞれたった13万円の予算しかついていません。この状態を市長としてどう思われますか。

A:
私も何回か調理場などへ行かせてもらいましたが、器具など使い込んでいるなあという印象を受けました。民間委託などの機会に器具などを買い換えることを配慮するべきだと思います。