2012年 12月議会

<PTA会費の使途について>

Q:
9月議会の経済・文教委員会で提出された「PTA会費の使途基準」は、県立高校において本来、公費で支出するべき 修繕費などが流用されていたことを受けてのものです。市教育委員会は、これまでにも学校で使える所々修繕などの需用費をシーリングの対象にして削減してき ました。PTA会費が緊急的な部室の修繕費などに充てられていたことを見ても、少ない教育予算に原因があったのではないでしょうか。教育委員会としてその 分析も含め、応分の予算化をすると共に教育予算そのものを引き上げるべきだと考えますが見解をお聞かせください。
A:
PTA会費の支出のあり方については、これまで統一的な考え方がなかったことが原因だと考えています。PTA会費と教育予 算は子どもを育成していくという点では同じ目的ですが、PTA会費は組織そのものの活動費であることから、必要な予算については措置すると共に教育予算全 般については教育目標を具体的に掲げ財源確保に努めます。(教育長)

<子ども会のあり方について>

Q:
2001年度末で国の特別法が終了し、多くの自治体では旧同和対策から一般対策へと移行した中、和歌山市は依然と して旧対策のまま事業を継続しています。その中の子ども会事業について、2008年度の包括外部監査では、その事業のあり方が詳細に指摘され改善を求めら れています。1単位あたり20名に50万円の補助金を出している地域子ども会、単位に関係なく1地域に6万円の補助金を出している母親子どもクラブと要綱 が2本立てになっており、補助金に格差が設けられています。地域子ども会は1地域に複数作ることができる仕組みであること、この基準を満たしていなくても 補助金が支出されていること、複数の単位で活動している実績はないと思われることなど、他の事業との整合性や補助金の出し方そのものへの疑問があり、早急 に改善することが必要ではないでしょうか。
A:
子ども会は子どもの抱える学力や進路などの教育課題、人権課題に地域一体で取り組んでいる活動であり今日的にもきわめて有 意義な活動だととらえています。しかし単位の子ども会に対する補助のあり方や会計処理については、本会議や2008年度の包括外部監査の指摘を受けており 尊重するべきことは言うまでもありません。交付金の減額など子ども会の指導者側に働きかけても良い返事が得られず、ずるずると時間が経過していることは否 めません。このままで良いとは思っておらず、子ども会活動の現状を正確に把握し補助目的にそぐわない事業内容など、見直しを含め改善案を提示、協議を行う よう教育委員会に指示いたします。(市長)