2009年 12月議会

<ごみの減量について>

質問:
 昨年、9月議会で取り上げてから1年余が経過しましたが、質したごみ減量施策について、どこまで進んでいるのか、その進捗状況及び今後の方針や 計画について伺います。今回、町田市と八王子市の視察を通して、改めて見えてきたのは、市民参加のもとで取り組むことはごみ減量を成功させる点で不可欠だ ということでした。町田市の「ごみゼロ市民会議」や八王子市の自治会ごとに委嘱されている推進委員の制度などに学び和歌山市でも市民参加を大いに進めるべ きだと考えます。

  1. 収集ごみの組成分析結果を公表しそれを減量施策に生かすことについて
  2. 来年は「ごみ減量基本計画」の見直し時期となっていることから、ワーストクラスから抜け出すため、市の意気込みを示す目標設定について
  3. 「基本計画」をもとにした「減量計画」を市民参加のもとで策定すること
  4. 庁内での分別を拡大し職員が率先して分別に取り組む姿を見せること

以上、4点についての進捗はどうなっていますか。

答弁:
  1. 組成分析については今年6回行い平準化した後、その分析結果をホームページや広報を通じ市民に公表することで今後の施策に活かします。
  2. 来年度見直しの基本計画は環境省のさらに細かい指標に基づき策定することが求められていますが、思い切った目標設定によりワーストクラスからの脱却を目指します。
  3. 市民参加の方策については必要であり検討を進めます。
  4. 現在の分別をさらに拡大できるよう検討を進めます。

<学校給食について>

質問:
 和歌山市は行財政改革の一環として、小学校の給食の調理および洗浄業務を民間委託するとして、すでに第1・第 2共同調理場と単独調理校の2校を実施しています。そして、来年からさらに3校へ拡大することが先の9月議会で決まりました。しかし、民間委託という請負 形態はこれまで築いてきた栄養士・調理員・教員という学校全体で子供を育てようというチームワークや一貫性を断ち切ってしまうおそれがあります。当初、民 間委託は調理業務など単なる労働力の提供で、教育委員会が公的責任を果たすので心配ないと言っていましたが、それは請負という形態では「偽装」となりま す。今年制定された「食育基本法」の趣旨に照らして、これまで果たしてきた栄養士や調理員、教員のチームワークをどのように評価されますか。また、現実に 合わなくなった場合、行政改革方針からはずすことも検討するべきだと考えます。また、9月議会では「偽装請負はない」と断言されましたが現時点での認識は いかがですか。さらに来年実施予定の小倉小学校のPTAや自治会から反対の声が上がっていることについてどのように思われますか。
答弁:
 安全・安心の給食のために教員、栄養士、調理員が連携しながら果たすべき役割を自覚し実践しています。民間委託すれば 業務上、直接ここの調理員に指示できないという課題は残ります。「偽装請負には当たらない」としていた9月時点での判断でしたが、議員からのご指摘や関係 機関との協議を踏まえ、契約内容を精査したところ一部適切でないと思料されるところがあり改善に努めているところです。行革計画と現状に齟齬が生じた場 合、その程度を見極め教育委員会が主体性を持って判断します。小倉小学校からの反対の声については重く受け止めています。説明が不十分であり、理解、納得 していただけるよう誠意を持って努力します。