09年2月定例議会

質問Ⅰ<経済対策>相談窓口を設置

―労働相談員を雇用し 総合的な相談体制に

質問
 アメリカ発の金融危機の下、深刻な不況が日本経済や地域経済を襲っています。この急激な経済危機や景況悪化はグ ローバル化や「構造改革」などの政策によって作られたものです。構造改革の下で増やされてきた非正規雇用・低賃金労働者は格差を拡大し貧困化を助長してき ました。年間賃金が200万円以下の労働者が06年には1000万人を突破し、この10年間で200万人も増えています。
和歌山市でもこの際、雇用を失った人への社会復帰を支援する、生活を含めた相談窓口を設け、関係機関と連携をとること、使える制度を詳しく紹介するパン フレットを作成することなど、体制を強化することを検討するべきだと考えます。また、市内の雇用実態、とりわけ派遣労働者などの非正規雇用についての調査 を行い、実態に見合った具体策に生かすべきではないでしょうか。
市長答弁
 急激な雇用情勢の悪化等により派遣労働者 や非正規労働者を中心に解雇・雇い止めが行われていることから、相談窓口の設置が必要であると考えます。新年度、産業総務課に労働相談員1名を雇用し、関 係機関との連携を密にするなど、相談に来られた市民の方に適切な制度の紹介を含め労働相談業務体制の充実に取り組みます。雇用を含めた「労働実態基本調 査」については県と協議し進めます。

代表質問に立つ森下佐知子市議
代表質問に立つ森下佐知子市議

質問Ⅱ<農業政策>市街化区域指定の解除を検討

―生産緑地制度の充実を図る

質問
 地域経済の一翼を担う農業政策について、昨年11月、市に提出された市農業委員会の要望に対する市長の見解について、また、要望事項の1つである『都市農業を守るため市街化区域指定の解除と生産緑地制度の接道用件の弾力的運用』についての市長のお考えをお聞かせ下さい。
市長答弁
  農業委員会からは毎年、本市農業の発展等の観点から的確なご指摘・ご要望をいただいており、本年度は遊休農地対策はじめ諸種の要請をいただきました。新年 度、都市計画マスタープランの策定作業を開始するので市街化区域指定解除については、その作業の中で検討します。生産緑地の接道用件は今後の状況を勘案し 制度が充実するよう取り組みます。

<08年度最終補正>5億8000万円を『赤字』の穴埋めに!!

土地造成特別会計(スカイタウンつつじヶ丘)の赤字対策として、800メートルの緑道を5億8000万円で購入するという予算が計上されました。 また、来年度以降、引き続いて1000メートルを7億9000万円で購入する計画もあるということが、大艸議員の質疑で明らかになりました。この緑道はす でに作られた道路であり、本来、市道とするべきものです。また、深刻な赤字を生み出すような事業をあえて進めたのは市の失政以外の何物でもありません。連 結赤字決算を回避するためとはいえ、市民の税金で穴埋めすることは許されません。