08年12月定例議会

<学童保育>保育料徴収を市は計画「まず環境と内容の改善」を!

質問
 和歌山市では学童保育を小学校の空き教室で実施しており、環境は決して良いとは言えません。その上、希望しても 入れない、大規模化で目が行き届かないなど、改善は急務です。市がすすめる保育料の徴収は、新たな経済的負担となり、学童保育に通うのをあきらめる子ども が出る可能性もあります。まず保育内容の充実と環境整備を進めるべきです。
答弁
 学童保育の現状がよりよい環境にあるとは言えないことは認識しています。保育料の徴収は環境整備に充てるものですが、経済的負担が伴うことは事実であり、負担軽減のための減免制度なども検討します。

<旧同和対策貸付金回収>市の「放置責任」を問う

質問
 自立を促す目的で始まった貸付金の回収が進んでいません。その改善策ということで「住宅新築資金等貸付金回収管 理組合」を設立し和歌山市を含む8市町で統一基準を作り回収すると提案されました。この貸付は国と県の制度で、市が窓口となり進めてきました。市はすでに 国や県への償還のため、市民の税金を6億円あまり投入しています。回収組合で最終的に強制執行を伴っても回収不能となった場合、その4分の3を国が補助金 として出すという制度になっています。しかし、市がこれまでに負担した税金がすべて戻ってくるわけではないとのことです。この回収組合で扱う金額や件数、 また、貸付時の責任や回収の責任について明らかにしてください。
答弁
 07年度末の債権残高は13億9083万 9000円で件数は671件。うち、滞納額は7億862万2341円、滞納件数は357件。回収管理組合では、すべての債権の回収を目指し、取り組みま す。最終的に回収できない債権が発生する可能性もあり、大切な税金を使い、貸し付け、それが回収できないことは本来あってはならないことです。まことに心 苦しいことですが、最終的に不能欠損処理を行うこともやむを得ないと考えています。