<新年度予算編成方針について>
Q:12月議会は来年度の予算編成が始まる時期です。市長として、市民の暮らしを支える施策をどう進めるのかが問われます。市民の暮らしの実態をつかみ、その上で新年度に反映させるためにも、今、どんな姿勢で予算編成に臨もうとしているのか、新年度の重点をどこへ置こうとしているのかをお尋ねします。
- 市長は市民の暮らしの現況について、どのように認識されていますか。
- また、来年度から始まる国民健康保険の県単一化について、統一保険料にするための県のシミュレーションによると、保険料が引き上がる恐れがあるとのことです。現在でも高い国保料について引き上げにならないよう、市としての手立てが必要だと考えますがいかがですか。
- 昨年は10月1日付けの待機児童数が261名、今年も130名近くの待機児童が出ています。日本一の子育て環境を標榜するのであれば、年度途中の育休明けに対応できる受け皿づくりをするべきだと考えますがいかがですか。
- 和歌山市の住宅リフォーム制度は、3年間の限定であることに加え、耐震改修にしか使えません。来年は経済対策として、地元の建設関連業の仕事づくりにも活かせる制度として改善するべきだと考えますがいかがですか。
A:新年度予算編成は少子化や急激な人口減少に歯止めをかけるとともに安心して住み続けられる和歌山市を作ることが重要だと考えています。
- 市政世論調査の「住みよい街だと感じるか」との項目で、3年前と昨年の数字を比較すると6ポイント増加しています。和歌山市を訪れる観光宿泊者数の動きや有効求人倍率などから一定の回復を感じています。しかし一方で県内の従業者30人以上の事業所の実質賃金は11ヶ月で前年同月を下回り景気の回復を実感しづらい状況と言えます。
- 和歌山市の国保料が高いことは認識しています。国保の制度改正により国の交付金が減少することが、保険料負担の増加する要因になると考えています。県に対し、保険料負担が増加しないよう強く働きかけ、意見が反映されるよう努めます。
- 待機児童について、まずは年度当初の待機児童解消を達成し、年度途中についても、できるだけ早い段階で解消できるよう取り組みます。公立保育所でも乳児保育、11時間保育の実施園を拡充していきます。
- 住宅リフォーム制度については経済効果だけでなく行政課題の解決も含め総合的に判断します。