2005年 9月議会報告

中学校給食

■森下質問
現在、小学校全校で実施されている学校給食は食の安全や食文化のあり方という点でも大きな役割を果たしている。ところが中学校給食は実施されてい ない。県内の市町村のうち約50%が中学校給食を実施していることを見ても、県庁所在地である和歌山市が実施していないのはいかにも残念である。中核市比 較でも60%以上が実施していることからも、和歌山市での実施に向けての計画作りを早急に進められたい。
■答弁
学校給食の必要性や意義は十分認識している。中学校の実施に向けて研究・検討を進める。

<同和行政>=住宅

■森下質問
同和公営住宅及び改良住宅は公営住宅法の改正後7年程度の経過措置を経て、応能・応益制度に移行することになっている。ところが和歌山市では経過 措置のやり方を負担調整と減免制度の2重の優遇措置で行った結果、制度の完全実施まで後2年と迫っているにもかかわらず、依然として一般公営との家賃格差 が是正できていない。まずは減免制度を一本化し制度移行をスムーズに進める必要がある。また、同和対策にかかわる法が終結したこともあり、全ての住宅を一 般公募できるように制度を整備する必要もある。同和公営住宅、改良住宅のみで行っている地域選考委員会の確認についても直ちに止められたい。
■答弁
減免のあり方については、今年度住宅問題に関わる審議会において当局の方針を明らかにし毅然と対処してまいりたい。地域の選考委員会の確認については地元のことをよく把握していることから確認してもらっている。一般公募に踏み切れば必要なくなるものだと認識している。

<同和行政>=古文書研究費

■森下質問
和歌山市は1999年から5年間に渡り100万円ずつを「古文書研究費」として補助金を支出した。これは県も同額を補助するとしていたが、実際は 支出されていなかった。当時この事業を計画した「和歌山人権研究所」は市に「県も補助してくれるので市もお願いしたい」と口頭で依頼したということだが、 市派遣に確認せず団体の言葉のみを根拠として補助金を支出したことになる。また、団体は虚偽の申請を行ったという疑義も生じる。この事態をどう受け止めど う対処するのか。
■答弁
当時、口頭で依頼があったと記憶しているが、支出した補助金の事業報告も提出されており、そこにも県からの補助金が明記されているので、県は補助金を出しているものと理解している。現段階では県が調査中ということであるのでその結果を待って適切に対処したい。