<IRカジノ構想について>
- Q:
- 市長は知事とともに和歌山市のマリーナシティへ「カジノを含むIR」を誘致するとしています。たとえ外国人に限ると条件をつけたとしてもカジノは刑法で禁止されている賭博行為であることに変わりはなく、ギャンブル依存症を解消できるわけではありません。IR構想はかつてのリゾート構想とほとんど同じ経緯で進んでおり、同じ過ちを再び繰り返すことになります。また、カジノなどの賭博行為は人の不幸で儲けたお金で成り立つ事業であること、それを経済効果や観光振興に置き換えることは邪道ではないでしょうか。地方自治体が積極的に関わることは、厳に戒めるべきであり、ここで立ち止まって再考するべきだと思いますが見解はいかがですか。
また、実施法の制定に伴い、規模や外国人専用などの条件が合わなければどうするのですか。 - A:
- 和歌山市には海岸美やマリンスポーツ、海洋レジャーなど海洋リゾートとしての魅力があり、歴史、文化など特性を生かしたリゾート型施設にしたいと考えています。これができれば世界から注目が集まり観光客の増加、経済波及効果、雇用効果を生み出し活性化の起爆剤となります。
外国人専用のカジノ施設が認められないなど、“和歌山型IR”の実現が不可能な制度となれば、誘致は諦めざるを得ないと考えます。
<農業振興基本計画について>
- Q:
- 今回、初めて市の農業に関する基本計画を策定したことについては、評価できるものの、農業者の意向、現場での苦労、和歌山市の課題など、立てた計画が噛み合わなければ、せっかくの計画が生かされないと考えます。事前にアンケートを取ったから十分だという姿勢ではなく、まず、この計画を持って広く意見を求めることが必要だと思います。また、計画を進めるにあたっても農業者の声をできるだけ反映させることも大切だと思いますが、いかがですか。
- A:
- 計画策定に当たって、事前に行った農家の意向調査で高齢化や農業所得の低さ、後継者不足などの課題が明らかになりました。この課題を踏まえ、担い手の育成確保、豊かな産地の育成など5つの基本方針を立て、施策体系を組み立てています。今後ともJAわかやま、土地改良区などの農業関係団体や大学、農業青年クラブ、市の助成制度利用者などから広く意見を聞いていきたいと考えております。いただいたご意見や計画の進捗状況の検証結果を検討し、施策に生かすなど計画の充実を図り、農業振興に努めます。