2018年6月議会報告

Ⅰメガソーラー計画に関わる諸問題

事業区域面積が25ha以上を対象とする「和歌山市環境と大規模な太陽光発電設備設置事業との調和に関する条例」が、6月22日から全面施行となる。事業者が提出しなければならない同意書等が整っていなければ条例の対象となる可能性があります。また、和泉山脈の自然や景観の恩恵を多くの方が享受している。その値打ちについてどう評価し、自然を生かす取り組みをしているのかについて質問しました。

質問)
市の管理する里道の払い下げや水路の施工の現状はどうか。
答弁)
事業者へ自治会の同意書等の添付を指導、協議しており、現時点では整っておりません。
質問)
複数の事業計画がある場合、隣接地を含め25ha未満の計画地も一体のものと判断することが必要だと思うがどうか。
答弁)
隣接地に計画がある場合は、それも含めて周辺景観との調和に配慮することになる。
質問)
山の自然や山並み景観の価値についての位置づけはどうか。
答弁)
和歌山市景観計画において、丘陵・里山景観として「市中心部を流れる紀の川とともに本市の景観の骨格を形成する重要な要素」とされている。
質問)
和泉山脈の歴史的価値についての評価と自然を生かす取り組みはどうか。
答弁)
平安時代に始まったとされる葛城修験にゆかりの場所が加太の友が島や六十谷にあり、歴史的資源として魅力のあるものと考えている。ハイキングとして六十谷にある墓ノ谷を通るコースがあり、山歩きを楽しむ方に利用されている。自然を生かしたスポットとして和歌山市健康ウォークにおいてもPRしている。
質問)
開発により鳥獣等野生動物の生活環境への影響についてどう対応するのか。
答弁)
和歌山市の太陽光条例、第7条では、事業者の責務として、生活環境への被害、災害または景観その他の自然環境を損なう事態が発生することのないよう十分配慮することとしており、鳥獣など野生生物による生活環境への被害について十分配慮するよう指導していく。

*現在、申請中の太陽光発電事業については、和歌山市と県の条例が数日後に適応となる可能性が出てきている。市長として大きな判断が求められる事になる。誰が市長となろうとも、市民の命最優先に、市長としての使命を果たして頂きたい、しっかりと発信し続けて頂きたい。

Ⅱ水道行政について

畑地域では、昨年の台風21号で井戸などの危害があったと聞いている事や、昨年9月の私の質問で「未普及地域解消の取り組みで井戸を活用した簡易な浄水装置からの給水などを検討する」と答弁していたが、その後の進捗と今後の見通し、公営企業管理者として地元の生の声を聞くべき、等について質問しました。

質問)
昨年の台風21号で井戸などの状態はどうだったのか。対応はどうか。
答弁)
台風では、千手川の増水により井戸の冠水による水の濁りや打ち込み井戸が破損、一部の住民で水が使えない状態となり、24日間給水車等で対応した。未普及地域である畑地域の取り組みは千手川や住民が使用している井戸の水質調査を行っている。
質問)
水質だけでなく水量調査も必要だと思うがどうか。
答弁)
年間を通じての水質結果をみて、地下水などを活用した簡易な浄水装置で対応できるか検討し、可能であれば水量調査も行っていきたいと考える。
公営企業管理者)
以前より安全な飲料水の確保について要望を頂いているが、改めて地域住民の声をお聞きしたい。

*早急に未普及地域解消に向け動き出してもらいたい。地域の方々が「あきらめを抱かないよう実現の見通しについて説得力のある行動をして頂きたいと要望しました。