2011年 9月議会 一般質問

放射能汚染の不安を取り除くために

原発事故により、原子炉などから大量かつ広範囲に放射性物質が放出され、不安が広がっています。とりわけ、放射線への感受性が大人よりはるかに高い、子どもたちへの影響が心配です。
放射性物質が放つ放射線は、どんなにわずかな量でも、遺伝情報を傷つけ、人体に影響を与えます。そして低線量の被ばくや、水や食料などによる体内被ばくについては、将来どういう健康被害が起こるかわかりませんし、「これ以下なら安全」といった定まった数値もありません。
こういった状況のなかで、和歌山市での実態はどうなのか、目に見えない放射線に対する不安は否めません。

 大気、水道水、食べ物に対する放射能汚染の不安を取り除くため、それぞれ、どういう取り組みをしているか。また、今後取り組みを予定していることはあるか。
 現在のところ、大気も水道水も危険な数値ではないが、今後も数値を見て対応していく。食べ物についても、今後も放射能の情報が入れば迅速に対応して行きたいと考えている。

小中一貫校設置は地元の声を聞き、慎重に議論を

現在、市において、伏虎中学校区で新しく小中一貫教育をおこなう学校をつくる計画があります。

 課題もたくさんあるなかで、どういう理由で、「小中一貫教育の導入の検討」が決定されたのか。
 学校の小規模化が進む状況を改善し適正規模化と教育充実の両面をめざしたい。
 小中一貫校のメリット・デメリットは何か。
 9年間を見通した教育ができるが、軌道に乗るまでには時間がかかるし、特色ある教育過程のため、転出入時に戸惑いが生じる。
 地域の方々に対し、どのように情報提供を行い、合意をはかったのか。
 4校の保護者なども入った、伏虎中学校区学校適正規模化推進協議会で協議をすすめている。今後は個別に地域別説明会をひらき、合意形成に努める。

 どういう教育をめざすのかとの質問には「子どもの学力と生きる力を育みたい」と答弁しましたが、これはすべての学校で求められるべきことです。
また、小中一貫にすれば、すべてうまくいくという前提で話が進んでいるように見え、危うさを感じてしまいます。そこには課題がたくさんあるはずです。
東京都品川区では、2006年度から小中一貫教育を実施しています。そこでは実施後、いじめ・不登校の数が増えているうえに、今までの6年生のリーダー シップの発揮による成長の機会が失われてしまった、などの意見もあります。先進的にすすめられているところで、こういった指摘があることを紹介し、今後 は、すすんで住民への情報提供を行い、広く意見を聞くこと、そして、1から検討し直す可能性も含め、慎重に論議を行うことを強く求めました。

平和の取り組みすすめます

いま私たちは、平和であることが当たり前のように日々をすごしています。しかし、今の平和の前には戦争がありました。日本は、太平洋戦争が終わっ てから66年間、戦争をしていません。このことを誇りに思いながら、この平和がいつまでも続くように、考え、行動することが大事だと思います。

 広島平和バスは、去年、今年とたくさんの方の応募があり、行きたいのに行けない方が多数いたことは残念。募集定員を増やしてはどうか。
 応募状況を見ながら考えていく。
 原爆写真展については、市民と一緒に作る原爆写真展にしてはどうか。
 どのような形で関わってもらうのがよいか、検討する。
 親子で平和を考えるきっかけとするためにも、子どもと一緒に見られる映画会など、企画してはどうか。
 親子で参加できる事業を考えていく。