2022年6月議会報告

JR布施屋駅と田井ノ瀬駅のトイレ設置について

 JR和歌山線の布施屋駅と田井ノ瀬駅で、古くなった木造駅舎から簡素な駅舎に建て替えられた際、トイレが撤去され、ホームの屋根も撤去されてしまいました。赤字ローカル路線で維持費がかかるため、列車内のトイレの利用をするようにとのことです。しかし、駅前の方からは電車を降りた人がトイレを借りに来て困っているというお話も聞きました。
 私たちが布施屋駅にて実施した利用者アンケートでは、駅のトイレについて、「必要」が11人「あったほうがいい」が13人で、合わせて24人、全体の75%です。ホームの屋根については「必要」が17人「あったほうがいい」が13人で合わせて30人、全体の94%でした。
 アンケートの回答では、「特に大雨の日が大変で、ホームで傘をさして待っているとずぶぬれになる。」という意見もありました。
 JRの鉄道駅のこととは言え、困っているのは市民です。他の市町村では、維持費を自治体で負担したり、駅の近くにコミセンを設置するなど工夫してトイレ問題に対処しています。

質問:
 市としてJR西日本と協議し、利用者のためにホーム屋根及びトイレを設置するなど対応が必要であると思うがどうか。公共性の高い駅の施設の重要性を認識してるか。
答弁 都市建設局長:
 駅の利用状況やコスト削減の観点からやむを得ないと考える。待合室や車両トイレ利用の周知をJR西日本に申し入れていく。
答弁 尾花市長:
 駅利用者にとって、利便性に資するものであると思うが、本来それを所有する鉄道事業者が実施するものと考える。

生活保護行政について

 長引くコロナ禍のもと、生活困窮者への対策として最後のセーフティネットとして生活保護行政の役割はいよいよ増しています。
 しかし、生活保護行政に欠かせない居宅への訪問が緊急時以外は電話対応という状況が続いていて、保護受給者の状態把握と担当ケースワーカーの経験の積み重ねという点で支障をきたさないか質問しました。

質問:
 ケースワーカーの訪問経験の少なさを埋める手立てはどのように行っているか。コロナ禍での電話対応から、計画に沿った訪問に切り替えていく必要があると思うがどうか。
答弁 福祉局長:
 訪問実績の少なさは、ベテランと経験の少ないケースワーカーという組み合わせで訪問をおこない、スキルを身につける体制をつくっていく。
 家庭訪問は、生活状況の把握に欠かせない。新型コロナウィルス感染状況を踏まえ、訪問活動に取り組んでいく。