2019年9月議会報告

公共交通について

 紀三井寺地区の地域バス運行は、平成25年当初、収支率15.5%だったのが、昨年度は20.0%と上がっています。そこには地域の皆さんの大変な努力があります。
 加太地区でのデマンド型乗合タクシーは、去年9月からの試験運行に加え、今年度は本格運行が開始されています。しかし昨年度の実績は、稼働率0.8%で、1便当たりの平均乗車人数は1.1人となっています。

 デマンド型乗合タクシー導入ガイドラインでは、2年連続で稼働率10%、1便当たり乗車人数1.2人を満たせない場合、運行継続できないとあるが、加太地区の状況からして、この運行継続基準を見直す必要があるのではないか。
 地域の交通をより利便性の高いものにするためには、民間バス路線との競合もやむを得ないと思うが、この点をどう考えるか。
 予約時間の短縮や利用啓発等により、今年度は利用者がふえているので、現段階で運行継続基準を見直すのではなく、持続可能なものとなるよう、利便性向上、利用啓発に積極的に取り組んでゆく。
 バス路線の競合についは、民間バス路線のさらなる縮小につながる可能性があるため、できる限り共存できるよう慎重に検討する必要があると考える。

都市計画について

 6月議会で住宅開発地の接続道路幅の規定が引き下げられていることについて質問したが、同様に防火水槽の設置基準も変更されていました。
 その内容は、開発区域から半径120m以内に40㎥以上の防火水槽が必要とされていたのが、120m以内に20㎥以上の防火水槽があれば、新たにつくる必要がないと免除規定が緩和されたということです。

 和歌山市内の防火水槽の数は、消火活動を行う上で十分足りているか。また、消火活動において、防火水槽の重要性はどのようなものか。
 免除規定により、平成30年度は19基免除となったが、空白地域はなく、消火活動に影響はありません。
 防火水槽は、地震災害時の消火活動に大変有効であり、消防車が火災現場到着後、即座に消火活動を行える利点があるため、今後も防火水槽の適正な設置に努めます。