2016年9月議会 一般質問

3大学構想について

(問)
なぜ、薬学部の誘致なのか。
(答)
本市の医療施設が充実していることや化学工業分野の生産性が高いことから、薬剤師の有効求人倍率は他業種に比べ高い状況にあり、医薬分業、在宅医療の進展により、薬剤師のニーズは今後も高まると見込まれる。県立医科大学に薬学部が設置されることで、薬剤師の資格を得るための若者が市外に流出することが少なくなるとともに、定住することによる賑わいや飲食などの関連産業の振興なども期待できる。
(問)
薬学部の誘致について、県での議論とはどのようなものだったのか。
(答)
市長に就任するまでの県の議論は、薬学部進学時の県外流出を抑制できることや県内に優秀な薬剤師が確保できるという利点があるものの、国の認可の見通しや初期投資がかかることから可能性について幅広く研究するという慎重な姿勢だったと認識している。
(問)
3大学の誘致によるまちなかの賑わい創出についての考えはどのようなものか。
(答)
これ以上の若者の市外流失と中心市街地の衰退をとめるためには、まちなかへの大学誘致が有効な施設と考えて取り組んできた。伏虎義務教育学校に統廃合した3つの学校の跡地に大学を誘致することができれば、およそ1200人の学生、若者がまちなかで活動し、賑わいはもとより地域経済に大きな効果があると考えている。
(問)
3大学ができても、それだけでまちなかに賑わいができるとは考えにくい。賑わいを創出する仕掛けや仕組みが必要だと思うがどうか。
(答)
学生を含めた民間主体によるイベントや周辺店舗の利用促進をサポートするなど、大学と地域の連携などの仕掛けづくりが必要だと考えている。学生や若者が歴史や文化やまちづくりの担い手となって地域交流を活性化させ、賑わいの創出につなげるよう取り組みたい。

ごみの減量化について

(問)
一般ごみ、資源ごみ、小型家電などのリサイクルを今後どのように進めていくつもりなのか。
(答)
本市では和歌山市一般廃棄物処理基本計画で、2020(H32)年度までに2007(H22)年度対比で約
30%のごみ排出量削減を掲げ、2013(H25)年度以降は減少傾向で推移している。青岸工場跡地にストックヤードを整備し、缶、瓶、ペットボトル、紙、布や小型家電などの資源を直接持ち込めるため市民が資源化に取り組みやすくなり、リサイクル率の向上と焼却ごみ量の削減が図れる。
(問)
資源ごみの集団回収の状況はどのようなものか。
(答)
和歌山市集団回収推進奨励金制度が始まった2007(H22)年度は回収量197トン、実施団体は20団体だったが、2015(H27)年度は回収量463トン、実施団体50団体となっている。
(問)
集団回収の取り組みを広げるために奨励金を引き上げることや、対象を広げることが必要だと思うがどうか。
(答)
集団回収量及び実施団体は、毎年度10%程度伸びているが、集団回収をさらに促進するために制度の充実に取り組む。