2014年9月議会代表質問

市長の政治姿勢について

市長選挙について

(問)
尾花市長は、7月25日に行われた青年会議所主催の公開討論会や、8月6日付け毎日新聞「候補者に聞く」などで「反対」の意思表示をされたが、山口地区滝畑の産業廃棄物最終処分場建設反対は、市長の公約として理解していいのか。
(答)
私が選挙期間中掲げた「3つの約束」の項目では申し述べてないが、山口地区の計画地周辺を見学し、地域の方々の意見を聞き、私の感じたことを公開討論会などで率直に述べたものであり、議員ご質問のとおり理解されているものと考えている。
(問)
滝畑の産業廃棄物最終処分場について、市長が建設反対とする理由は、どのようなものか。
(答)
現在、事業者により計画されている産業廃棄物最終処分場について、地域の方々は、山の崩壊や地滑り、水質汚染や地下水への影響など、生活環境の保全について強い不安を訴えられており、私自身も同感である。
(問)
投票率が30%という低さだったことを、市長はどのように見ているのか。
(答)
今回の市長選挙で投票率が著しく低迷したのは、台風11号の影響があったにせよ、選挙に市民を惹きつける魅力が足りなかった面もあり、私にも責任があると感じている。今後、市民の声を聞く機会や市政に参画する機会を充実させ、市政への関心を高めていきたいと考えている。
(問)
高齢化とともに投票行為を阻害する投票所の問題についての市長の考えはどのようなものか。
(答)
今後急速に高齢化が進展すると予想されることから、投票区の中心部への投票所の設置や期日前投票所の増設など、有権者の利便性の向上に努めることが肝要であると考えている。

市長の基本的な政治姿勢について

(問)
閣議決定で憲法解釈を変更して集団的自衛権の行使をすすめようという点についてどのように考えているのか。
(答)
集団的自衛権の行使については、国民の間でも賛否両論があるので、今後国会に提出される関連法案の提出時など様々な機会を捉え、国民に丁寧な説明をしていくことが重要だと考えている。
(問)
福島原発事故以降の国の対応と原発ゼロをめざす考えについて、どのように考えているのか。
(答)
福島原発事故などを踏まえ本年4月閣議決定された新しいエネルギー基本計画は、原子力発電を「安全性の確保を大前提に、エネルギー需給構造の安定性に寄与する重要なベースロード電源」と位置づけ、「原発依存度については省エネルギー、再生可能エネルギーの導入や火力発電所の効率化などにより、可能な限り低減させる」としている。このようにエネルギー政策は、国が責任を持って方針を打ち出していくべきものであり、私としては、その動向を注視していく。
(問)
県の防災訓練に米軍オスプレイが参加することについての市長の考えはどのようなものか。
(答)
南海トラフの巨大地震が発生した場合、人命を守るためには日本の広い範囲のあらゆる機関から応援をいただく必要がある。このことから、交通網の寸断を考えると米軍の強力やオスプレイによる空輸は、有効な応援手段の1つとなるので、オスプレイが参加する県の防災訓練は意義のあることと思っている。
(問)
国土強靱化法とともに紀淡連絡道建設計画が復活されようとしているが、同計画は市の財政を悪化させるものだと考えるが、市長の考えはどのようなものか。
(答)
紀淡連絡道建設計画については、構想段階なので事業主体や事業手法は決まっていない。なお神戸淡路鳴門自動車道、瀬戸中央自動車道、西瀬戸自動車道の建設費については、政令指定都市の神戸市を除く地元市(淡路市、倉敷市、坂出市、尾道市、今治市)の負担はなかったと聞いている。今後も紀淡連絡道実現期成同盟会を構成している大阪、兵庫、和歌山の23自治体と連携していく。
(問)
国民健康保険における国の負担割合を増やし、保険料を引き下げることが必要だと思うが市長の考えはどうか。
(答)
本市の国民健康保険は、低所得者層を多く抱え、財政基盤が脆弱であるため、いかに安定的かつ持続的運営ができるかが大きな課題となっている。このような課題を抱える中、1人当たりの保険給付費が増大を続けており、国庫負担割合の引き上げが、個人負担の緩和につながるものと考えていることから国庫負担割合の引き上げについて、全国市長会などを通じて国に対し、従前に引き続き要望していきたいと考えている。

市長の所信表明について

(問)
児童女性会館の機能の維持、建て替えについてはどうか。
(答)
児童女性会館をご利用していただいていた団体は、それぞれの活動内容により、現在はコミュニティセンターや和歌の浦アート・キューブ等を使用されている。また男女共生推進センターにおいても、研修室に防音機能をもたせ電子ピアノを設置したところ、児童女性会館で音楽活動をされていた団体が使用されることが多くなってきている。こうした状況から、児童女性会館の機能は、貸館機能をもった他の類似施設に分散され移行しているものと思われるので、児童女性会館は撤去するが、「母と子の殿堂」としてご寄付いただいた故松下幸之助氏の想いは、後世に伝えていきたいと考えている。
(問)
高齢者のための施設「ほうらい荘」の代替施設についてはどうか。
(答)
「ほうらい荘」は、前市長からの継続事業として、今年度の当初予算で基本設計に取り組んでいるところだ。