2016年12月議会 一般質問

新しい市民図書館について

(問)
無料駐車場を望む声が多いと思うが、どのように考えているのか。
(答)
駐車料金を全額無料にするのは難しいと考えているが、現在の料金を基本に検討したい。
(問)
基本計画では運営形態について「新図書館においては開館日の拡大、開館時間の延長はじめ新しい利用者の開拓や新たなサービスの開発などの課題に取り組むために、民間等外部の専門的知識・技術を活用することを検討する」とあるが、いったん指定管理者制度にしたものの直営に戻す自治体も出ていることや不適切な選書、人員配置、サービス低下の問題が出されていることから、現状の運営形態を続けるべきだと思うがどうか。
(答)
図書館サービスの向上を図ること、良質なサービスを安定的に提供すること、市駅前周辺の賑わいの創出に寄与するなどの観点7から利用者の期待に応え市民の満足度向上を⑦得られることを基本に検討している。開館日の拡大、開館時間の延長などの課題を達成するためには、直営にこだわることなく民間の力をできるかぎり活用することが必要だと考えている。
(問)
日本図書館協会は、図書館のサービスについて、利用者への資料提供を基本に求める資料についてはリクエストや相互貸借などの制度を活用することはもちろん、地域の事情に精通し資料に関する専門的な知識と経験の蓄積が必要だとし、指定管理のような短期間の契約ではこのようなサービスを実現することは難しいと指摘しているが、考えはどのようなものか。
(答)
図書館の運営については、高度化・多様化する利用者及び住民の要望に対応してサービスを向上させるためには、職員自らが研鑽し成長することはもちろん職員以外の専門性の高い方の協力を得て、みんなで育てる図書館として成長することが重要だと考えている。運営形態がどのような形であっても図書館は常にネットワーク化を図り時代に遅れたり情報収集能力を低下させたりすることなく、市民の期待に応えるシステムをつくることが必要だと考えている。
(問)
図書館の運営形態について、最終的に誰がどのようにして決めるのか。
(答)
図書館の運営形態については、サービスの効果的な提供、市民の満足度の向上、継続性等、図書館の役割を十分発揮できるよう、民間の活用を含め、他都市の実態も参考に現在検討しているところだ。決定については、政策調整会議、図書館協議会で審議いただき方針を教育委員会で決定する。

新しい市民会館について

(問)
和歌山演劇鑑賞会は幅広い催事に対応できるホールになるよう、特に残響は1秒から2秒に可変することや送迎時の乗降場所を確保することを求めているが、これらについての考えはどのようなものか。
(答)
新しい市民会館については、1000席程度の大ホールと500席程度の小ホール、展示室等、様々な芸術文化活動の拠点になるよう計画しているところだ。大ホール、小ホールについては、規模と用途に応じた残響時間が得られる残響可変装置を設けることにより様々な公演に対応できるように計画を進めている。送迎時の乗降場所の確保については、車寄せを設けることを検討している。
(問)
日本一の市民会館をつくりたいという市長の思いは変わらないのか。
(答)
市民の皆さんから市民が文化に触れ発信できる多機能で全国に誇れる日本一の施設をつくってほしいというお声があったので、私としては利用者団体の方々やワークショップでいただいた意見をできる限り反映し、市民に愛され親しまれる施設となるよう取り組んでいきたいと考えている。

事業の進め方、計画についての意思決定について

(問)
伏虎中学校跡地活用特別委員会で、市長の思いが市の職員に伝わっていないことや、政策調整会議の性格を変えたために伝える仕組みがなくなったというような議論があったが、市長の考えはどのようなものか。
(答)
伏虎中学校跡地活用特別委員会において、職員との意思疎通が不足しているとの指摘に関しては、日頃から何でも話し合い意見を言える風通しのよい職場環境づくりを心がけ、私を先頭に職員が同じ方向に向かって仕事を進め組織としての総合力を高めていけるよう努めている。各部局間の情報共有が不足しているのではないかとの指摘も、現在は政策調整会議を積極的に活用し、より一層の情報共有を図るようにしている。
(問)
市民図書館や市民会館について、市民から多くの意見や要望が出ているが、どこでどのように取りまとめて計画に盛り込んでいくのか、それぞれの事業の進め方、計画についての意思決定はどのようにするつもりなのか。
(答)
事業の進め方については、いずれの施設も基本構想、基本計画、基本設計、実施設計、建設工事、開館と段階的に進めていく。現在、市民図書館については、基本設計を、市民会館についてはね基本計画を策定している段階だ。これまでのワークショップや利用者の皆さんからいただいた様々な意見を踏まえながら、それぞれの計画に反映できるよう取り組んでいるところだ。今後は各段階において政策調整会議等で調整を図り、議会においては各定例会の常任委員会において進捗状況を報告しながら進めていく予定だ。