2005年9月議会報告 アスベストによる健康被害の調査・救済と防止策の徹底について

アスベストによる健康被害の調査・救済と防止策の徹底について

■姫田質問1
アスベストを取り扱ったすべての労働者、家族の実態を把握するべきだと思うが、どうか。相談体制はどのようなものか。
■答弁
経済産業省及び国土交通省がアスベストを含有する製品の製造に関する事務所名を発表したが本市に該当する事業所はなかったので現状では調査等を行 う予定はない。しかしアスベストによる職業曝露を受けた方及びその家族を対象とする健康診断や健康相談及び労災補償については、労働局、労働基準監督署及 び産業保健推進センターが相談対応を行っている。市としては市民の方の不安等の解消のため保健所ではアスベスト関連の健康相談窓口を7月8日に設置し、来 所及び電話相談等に対応していく。今後も市民の方へ「アスベストについての健康相談窓口」について周知徹底していきたいと考えている。
■姫田質問2
本市の公共施設、学校施設におけるアスベスト使用実績はどのようなものか。完全撤去するべきだと思うがどうか。
■答弁
本市の所有する公共施設、学校施設で1988年以前に建てられた319施設について調査した結果、5施設でアスベスト使用箇所が確認された。5施設とも市民の出入りする場所では使用されていないが、早急に撤去工事を行っていく。
■姫田質問3
1988年以前に建てられた319施設についての調査対象はどのようなアスベストなのか。1989年以後に建てられた公共施設、学校施設について、アスベストを含む材料、製品が使われていないか再調査して必要な措置をとるべきではないか。
■答弁
今回の第1次調査で対象としたのは、飛散性の高い吹き付けアスベスト及びアスベストを含有した吹き付けロックウール等だ。それらは保温断熱等を目 的で天井・壁などに吹き付けられていたが、1988年使用が中止されているので公共施設等で1989年以後の建物については、飛散性の高い吹き付けアスベ ストは使用されていない。またセメント板やスレート材などの建材・製品についても2004年10月に製造・使用等が禁止になっている。なおすべての公共施 設、学校等574施設の内、市民等の不安等をかんがみ127の施設については、念のため再調査を行い、第1次調査の目視及び設計図書等によりアスベストの 含有が認められなかった吹き付けロックウール等の建材材料を対象に成分の分析を行っている。なお調査結果によって適切な処置を行っていく

【その他の質問項目】 障害者が使う道路等の安全について(視覚障害者の方が紀三井寺川に転落した箇所についての改善、道路等の安全点検と改善の取 り組み、障害者や障害者団体からの要望事項とその取り組みについて)、高齢者の市営住宅入居について(高齢者を対象とした市営住宅の空き家募集戸数と入居 希望者の状況、市営住宅への入居に際し連帯保証人の義務付けがどうしても無理な高齢者については、これを認めるように規則で定めるべき)、県内の市や町で 実施されている重度心身障害児者の訪問看護の自己負担の助成について、本市でも実施することを要求(必要性について、県に対する働きかけについて)等。