2011年12月議会 一般質問

聞こえない防災無線の改善について

(問)
 阪神淡路大震災のときから無線ボランティアをしているという無線屋さんから『みなべ町が旧南部川村の約 1700世帯に防災無線が聞こえる防災ラジオを無料で配る予算を持った』という朝日新聞の記事をいただいた。この予算は1445万円で1台あたり8500 円。この無線屋さんの話では、市のマークなどを入れなかったらもっと安く出来るだろうということだ。聞こえない防災無線の改善について、この間の取り組み と防災ラジオの普及について、どのように考えているのか。
(答)
 防災ラジオは、災害時の情報伝達手段として有効なものの1つと考えているが、電波が届かない地域でのアンテナ設置やラジオ本体の購入費用、購入後のメンテナンス等に係る費用の問題もある。

元気70パスの充実について

(問)
 バス料金の無料制度は、私、ひめだが91年6月議会の初質問で取り上げたことを契機に年金者組合の運動もあり 実現した制度だ。大橋市長が制度を改善し現在の制度になり、利用者には喜ばれている。これまで制度を利用してきた数人の方から『足腰が弱って歩けなくなり 外出はタクシーしか使えない。タクシー券や紙パンツの支給など使えるメニューを増やしてほしい』との要望を聞いた。今まで使えた制度が年を取って使えなく なるのは悲しいことだ。別メニューを増やす必要性をどのように考えているのか。
(答)
 高齢者の外出を支援し社会参加を促すための施策については、高齢者人口が増加していく中、その必要性は充分認識している。現在、実施している事業の維持・継続に努めるとともに外出支援策として他にどのような取り組みがあるのか、今後の課題として検討していきたい。

「イノシシ」被害対策について

(問) 10月28日に広原公民館で市と県の担当者も参加して開かれた「イノシシ学習会」で、イノシシ被害 の話を初めてまとまって聞いた。住民からくくりワナの設置基準と県と市の権限、イノシシ捕獲の期間を通年にすることやイノシシ駆除の報奨金の考え方、防護 策の補助金の増額、イノシシではなくイノブタだという指摘があったが、どのように考えているのか。(答) くくりワナによる有害鳥獣の捕獲許可基準は、県により区域・時期・日数・捕獲数を定め、捕獲許可は市町村に委ねられて いるが、被害状況に応じて許可基準を満たさない捕獲許可が必要な場合は、海草振興局との協議が必要。捕獲期間については、被害発生の時期、対象以外の鳥獣 の繁殖への支障を考慮し,必要かつ適切な期間とかんがえている。狩猟期以外の被害状況に注視しながら、イノシシの生息数を減ずるため狩猟期間の延長を県に 要望したい。ワナ捕獲の報奨金6千円は、近隣市町村と比較して適正だと思う。防護策の補助は材料費が4万円以上の場合に2万円補助している。資材の補助の みに止まらず設置作業を労力面で支えながら防護策の普及に努めたい。名草山のイノシシが飼育されていたイノブタが逃げたものかどうかは定かではないが、生 息するイノシシによる被害対策の立案に必要な場合はDNA鑑定など必要な調査で明らかにしたいと考えている。