2018年6月議会 一般質問

市長の政治姿勢、各種事業の進め方について

1.旧ほうらい荘機能の再生について

(問)
2月議会の質問で「旧ほうらい荘の役割が終わった」との市長答弁について、何がどう終わったということなのか。
(答)
旧ほうらい荘は交通の便が悪く駐車場も狭小であったため。より利便性の高いところに移転し、多くの方々が利用できまた利用しやすく喜んでいただける施設になるよう検討し、その役割を終えたと表現したものだ。
(問)
市長は高齢者向けの福祉施設の必要性について、どのように考えているのか。
(答)
高齢者向け施設として全国的に普及した老人憩いの家は各地で閉鎖されている傾向にあり、そうした中で、今後迎える高齢化社会に対して、介護予防等を行う施設の必要性を見極めたいと考えている。

2.文教施設に対するコンセッション手法の導入調査結果について

(問)
調査結果をどのように受け止めているのか。
(答)
この調査は、つつじが丘テニスコートと和歌の浦アートキューブをモデルとし文教施設へのコンセッション手法を含む民間活力の導入可能性を調査したものだ。つつじが丘テニスコートについては、テニスコートに隣接する商業用地など周辺の公共用地が十分に活用されていないことやテニスの大会時には駐車場が不足しているという課題が示されるとともに商業用地に新公園と駐車場などの新施設を整備し、周辺の施設などと一体的な管理運営を行うことによる賑わいの創出や従来の指定管理業務に大規模な改築更新などを含めることによるコスト削減などの提案が示された。アートキューブでは、文化芸術活動に限定されており、現状では和歌浦の賑わい創出につながりにくいという課題が示されるとともに、観光利用や一部テナント化など芸術文化活動に配慮しつつ地域の魅力向上や賑わい創出に貢献する提案が示された。
(問)
つつじが丘のソフトボール場の駐車場不足がまったく考慮されていないのはなぜか。
(答)
今回の調査は文教施設を対象とした民間活力導入可能性調査だったので、ソフトボール場利用者の駐車場不足の詳細な調査はしていないが、ソフトボール場を含む中央公園との一体的管理をした場合の駐車場の規模についても提案されている。またソフトボール場利用者の駐車場不足については施設管理部局においても検討を進めているところだ。
(問)
今後、各種事業を進めるにあたって過去の失敗について反省が必要だと思うが、市長の考えはどうか。
(答)
スカイタウンつつじが丘の事業は当初の事業計画どおりに進んでいないので、販売促進にもつながるよう、つつじが丘テニスコートを中心に民間活力を生かした周辺整備を検討しているところだ。各種事業の実施にあたっては、今後の社会経済状況の推移を見極めて利用者予測や費用対効果などを検討して進めているところだ。

3.市民図書館の跡地利用について

(問)
①市民図書館の跡地活用はどこがどのように検討してきたのか。②線引きのルールはどのように決定したのか。③従来の跡地活用の進め方と違う進め方に問題はないのか。④図書館の跡地活用の計画が大学誘致に変更になった過程はどのようなものか。
(答)
公有財産の跡地活用は財産を所管する担当課が検討し、公有財産利活用等検討委員会に諮ったうえで活用案を決定することになっている。市民図書館の跡地活用については耐震化し生涯学習拠点施設などとして利用する案を2015(H27)年9月に議会に示させていただいた。その後、大学開設用地として活用したいという意向の学校法人があったため大学ま施設としての活用についても並行して検討を始めた。2018(H30)年2月には教育委員会事務局から跡地活用について公有財産利活用等検討委員会に諮られ、大学誘致の担当である政策調整課で跡地活用を検討したい旨の意思表示を示し現在に至っているが、跡地活用案は、まだ確定していない。

4.市民会館業務の継続について

(問)
演劇鑑賞会は市民会館を利用したプロ劇団の演劇公演について、2年後の予約をとる必要があり、施設の新築に際しても従来通りの対応を求めているが、どのように考えているのか。
(答)
現市民会館は和歌山市民会館条例施行規則により、例えば大ホールや小ホールについては使用しようとする日の属する月の初日の2年前の日から申請を受け付けている。公演内容によっては早期の予約が必要な場合があるため、要件に該当すれば、その期間外においても申請を受け付けている。新市民会館の開館が予定されている2021年には、開館記念事業や国民文化祭等の事業も想定されることから使用申請については、開始時期や方法など利用者の方々にご不便をかけないように、現市民会館の制度を基本にして検討しているところだ。
(問)
伏虎中学校跡地に新しい市民会館を建てるという当初方針どおり、新しい施設ができるまでは、今の市民会館を使うことはできるか。
(答)
現市民会館から新市民会館への移行において、施設の使用に関しては切れ目なくご利用していただけるよう考えている。