アメリカ海軍第7艦隊・誘導ミサイル巡洋艦「カウペンズ」の和歌山港入港に関する申し入れ

2006年5月10日

和歌山市長
大橋建一様

日本共産党和歌山市会議員団
団長    姫田 高宏

アメリカ海軍第7艦隊・誘導ミサイル巡洋艦「カウペンズ」の和歌山港入港に関する申し入れ

アメリカ海軍第7艦隊・誘導ミサイル巡洋艦「カウペンズ」が、5月11日和歌山下津港に寄港することが明らかとなりました。今回の寄港は、日本国民と米国の親善ならびに乗務員の休養が目的とされていますが、米軍艦船の寄港には重大な問題があります。
第1に、ミサイル巡洋艦「カウペンズ」は、アメリカのイラク侵略戦争に日本の横須賀港から空母キティーホークととに出撃し、開戦日にはトマホークを発射し 戦闘に加わった「戦歴」をもっている艦船であるということです。第2に、日米政府が先日合意した「米軍再編強化計画」により、日本中をアメリカの世界戦略 の基地化とする一環につながるもので、アメリカの戦争体制に和歌山市民が巻き込まれる危険と不安を募らせていることです。第3に、2001年8月の米艦船 の和歌山港への入港は、事前に知らされていましたが、今回は寄港の前日まで市民には知らせなかったということです。
いうまでもなく、和歌山港下 津港は特定重要港としての機能をもち、軍港でもなければ米艦船の母港にもなっていません。そして本市は、「非核平和都市」として非核三原則を将来とも遵守 するとともに核兵器の廃絶と軍縮を全世界に強く訴え、不断の努力を続けることを宣言しております。
以上のことから県知事に対して以下の点について要請されるよう申し入れます。
また、同時に市長としても可能な限りの努力をされることを要請いたします。

  1. 米軍艦船の和歌山港入港を拒否されること。
  2. 入港を許可せざるを得ない場合は、米軍艦船の「非核証明書」の提出を求めること。

beikan0511-1

以上

「米海軍第7艦隊ミサイル巡洋艦、和歌山港への入港に抗議する」申し入れ書を提出

和歌山市長へ日本共産党和歌山市会議員団が、「米海軍第7艦隊ミサイル巡洋艦、和歌山港への入港に抗議する」申し入れ書を提出

日本共産党和歌山市会議員団は、5月10日、大橋建一和歌山市長に、「アメリカ海軍第7艦隊・誘導ミサイル巡洋艦『カウペンズ』の和歌山港入港」に反対する申し入れを行いました。
「両国の親善」などを目的に寄港することが10日に明らかとなったもとで、大橋建一市長(不在のため的場俊夫市長公室長)に、姫田高宏団長と小薮真一事務局長が緊急に申し入れしました。
市議団は、イラク戦争での開戦日にトマホークを発射した戦歴をもっているミサイル巡洋艦であること、米軍再編強化の一環として和歌山市へ自由に出入りでき る体制づくりにあること、非核都市宣言をしている和歌山市にはふさわしくない寄港であることから寄港に反対であることを表明しました。
その上で、市長は、非核証明書の提出などを知事に要請することを求めました。
公室長は、主旨を市長に伝えることを約束しました。

060515

的場俊夫市長公室長(左)へ手渡す姫田高宏市議団長(左)